貯蓄型の保険は得か?損か?

貯蓄型保険のメリット・デメリット~掛け捨てとの違いとは

貯蓄型保険は、保障が受けられるだけでなく、保険料を払い込むことでお金を貯めることができる保険です。貯金替わりに貯蓄型保険に加入する人が多い反面、実は掛け捨て型よりも損をする可能性が高いことから、加入する前にメリットやデメリットについて知っておくことが大切です。

貯蓄型保険のメリット・デメリット~掛け捨てとの違いとは

主な貯蓄型保険の種類

貯蓄型保険とは、払い込んだお金が解約返戻金(かいやくへんれいきん)や満期保険金として戻ってくる貯蓄性の高い保険のことで、積立型とも呼ばれています。貯蓄型保険には、主に次のような種類があります。

  1. 学資保険
  2. 終身保険
  3. 個人年金保険
  4. 養老保険
  5. 外貨建て保険

万が一に備える終身保険に対して、学資保険や個人年金保険、養老保険は将来の資金として備えるための保険です。また、保険料をドルなどの外貨で運用する外貨建て保険は、元本割れの可能性があります。

貯蓄型と掛け捨て型の違い

貯蓄型保険には、払い込んだお金が戻ってくるというメリットがある一方で、掛け捨て型に比べて保険料が高いというデメリットがあります。

さらに、掛け捨て型は補償に特化していることから、保険料が安い割に手厚い補償が受けられるのに対し、貯蓄型は補償がそれほど手厚くはないため、必ずしも貯蓄型の方が得をするとは限りません。

貯蓄型保険と掛け捨て型保険の違いとメリット・デメリット

加入してみて感じたメリット・デメリットを教えて!

貯蓄型保険には、それぞれメリットもデメリットもありますが、それは、実際に加入してみないと分かりません。そこで、貯蓄型保険に加入した9人に、実際に加入してみてどのようなメリットとデメリットがあったのかを聞いてみました。

1.学資保険に加入

子供のために続けています

adelさん

38歳

女性

会社員

北海道

子供のために学資保険に加入した家族

子供が生まれたのを機に学資保険に加入しました。戻り率の高いプランは大学入学時まで引き出せないため、中学・高校の入学準備金を引き出せるプランを選びました。毎月自動的に引き落されるため、特に不便は感じていません。

学資保険は用途を決めて運用するので、子供のためを思うと解約しにくいのがメリットはあるかもしれません。また、契約者死亡時の支払い免除制度がありますが、我が家では万が一のために生命保険に入っているため、オプション的な扱いだと考えています。

学資保険は比較的金利の高い保険として知られていましたが、もともと長期固定金利商品のため、金利が低い時に契約してしまうと、それほど旨みはないのがデメリットです。

貯金が苦手なので助かります

ままさん。さん

29歳

女性

主婦

岩手県

我が家で貯蓄型保険に加入しようと思ったきっかけは、子どもの誕生です。貯蓄型保険の中でも、我が家で加入したのが学資保険です。子どもの貯蓄型というところで皆さんご存知の代表的な保険だと思います。

実際に加入して感じたメリットは、引き落としによる支払いです。私は、自分で毎月コツコツ貯金ということに向いていないこともあり、自動的に口座から引かれることによって、貯蓄ができているというのが助かっています。

デメリットに感じているのも強制的な引き落としです。出費がかさむ月も金額を変更できませんので、生活費を切り詰めてでも保険料を支払わなければいけません。ですが、将来必ず役に立つものだと思っているので今後も続けていきたいと思っています。

貯蓄型保険に向いてる貯金が苦手な浪費女性

2.終身保険に加入

解約戻り金がお得でした

かなさん

20代後半

女性

主婦

高知県

保険について窓口で相談したところ、年齢が若いので料金が安く、なのに保障が一生続くことから終身保険を勧められました。2年加入で約50%という解約戻り金がお得に思えたので、その場で契約しました。

掛け捨てよりは無駄でない気がしましたし、いつ病気や災害があっても大丈夫だという安心感がありました。浪費家の私にとって決まった額の預金を続けていくのは難しいですが、口座から引き落とされている以上、手の出しようがないのがメリットでした。

一方で、若い世代ではガンや死亡に対するリスクはかなり低いですし、独身であれば必ずしもお金を残さなければいけないわけではないので、保険にかかるお金について、じっくり考えるべきだと思いました。

結婚を機に解約して医療保険のみに絞った今、戻り金を差し引いても支払ったお金が非常に高額だったため、別の形で貯蓄しておけばよかったと後悔している部分もあります。

銀行よりも高い利回りが魅力

MOMOさん

36歳

女性

会社員

東京都

もともと掛け捨ての保険に加入していたのですが、それではもったいない気がしたので、貯蓄型の終身保険に変えました。

ただ銀行などに預けていても、大した利子なんて付きませんが、銀行よりも利回りがよく、最低限の死亡補償もあるのに貯蓄ができて、ある年齢で解約すれば支払った金額よりも多く返ってくるところがメリットだと思います。

反対にデメリットは補償内容が薄いことです。病気やケガなどいろんな事態を想定すると、補償内容は手厚くないといけないですよね。死亡補償も本当に最低金額です。あと、途中解約すると元本割れするのもデメリットだと思います。

貯蓄型保険の補償内容にがっかりする夫婦

3.個人年金保険に加入

キャッシュフローが予測しやすい

jqhさん

20代

男性

会社員

兵庫県

可能な限りリスクが低い金融商品を探しているなかで、保険という商品にたどりつきました。今は個人年金保険に入っています。

年金保険の一番のメリットは、将来の利率がはっきり見えていることです。将来の生計やキャッシュフローの計画を立てるためのいい材料になると思っています。また、万が一の時に、保険にもなることもメリットの1つだと考えています。

一方でデメリットは利率が低く、投資の妙味が少ないことです。現在の状況では仕方のないことですが、ほんの少しだけでも投資する気が上がるような利率にしてほしいものです。リスク次第で、すぐに債券や証券に切り替えることも検討しています。

積み立てた金額より多く受け取れます

ぴこさん

30代前半

女性

その他

茨城県

保険会社に勤務されている方に「将来のために入った方が良い」と勧められて、貯蓄型の年金保険に加入しました。

個人年金保険のメリットは、満期になると払い込んだ保険料より多く受け取れるのと、毎年所得控除が受けられることでした。また、万が一亡くなっても家族が保険金を受け取れるのも魅力でした。

デメリットは保険料が高かったことです。受け取れる年齢になるまで、30年以上払い込まなければいけません。途中で解約すると元本割れするので、お金に余裕がある方や自分で貯金できない方には良いと思います。

個人年金保険だけの税制優遇

うめさんさん

40代前半

女性

会社員

埼玉県

社会人になってすぐに個人年金保険に加入しました。将来のために備えておこうという気持ちが強く、社会保険があまり信用できなかったことと、稼げるときにできるだけ貯金をしておこうと考えていたからです。

安定して運用できる方法を考えると、個人年金保険が一番合っていました。メリットとしては、個人年金保険料控除が受けられる税制面での優遇があること、途中解約しない限り元本割れしないこと、そして、値動きに左右されない安心感があげられます。

ただし、受取時期が60歳以降なので、それまで保険料を払い続けなければならないことと、金融情勢が変わったときに保険料や金利の変更が難しい点がデメリットだと感じています。

4.複数の貯蓄型保険に加入

用途に応じて必要な時に受け取れます

明日香さん

50代前半

女性

パート・アルバイト

山口県

叔母が保険会社で勤務していたときに薦められて、終身保険と学資保険に加入しました。

貯蓄型保険の一番のメリットは、解約しても多少のお金が返ってくることです。終身保険の場合、一度加入すれば一生涯保険が適用されます。また、学資保険は、子供の入学などでお金が掛かるときに、まとまった金額が下りるのでとても助かりました。

それに対してデメリットは、何といっても掛け金が高いことです。学資保険はともかく、終身保険は年齢とともに掛け金が上がるので払い込みが大変です。かといって掛け捨てに切り替えるわけにもいかず、今後ますます掛け金が上がるのが悩みです。

終身保険と学資保険に加入した家族

元本保証と預金よりも高い金利

みなみさん

50代

男性

会社員

東京都

数年前に勤めていた会社を退職する際、ある程度まとまった退職金を手に入ったため、定期預金のほかに一部を貯蓄型保険として運用することにしました。加入した保険は、年金保険と学資保険の2種類で、返戻率が良くなるため全期前納にしました。

貯蓄型保険のメリットは、銀行の預金と同じように満期時に元本が保障されているのに、利率が銀行の定期預金などに比べてかなりよい点です。

デメリットは、預け入れ期間が長期に渡るため、予定外に資金が必要となった際、解約すると元本割れする点です、また、インフレによってお金の価値が下がっても、基本的に返戻率は変わらないので、給付される時に「浦島太郎」になっている可能性があります。

貯蓄型保険のメリット・デメリットを正しく理解しよう!

貯蓄型保険はお金が戻ってくるため、貯金が苦手な人にはおすすめの保険です。しかし、保険料が高額な割にはうまみが少なく、場合によっては元本割れする可能性があることから、メリットとデメリットをきちんと理解して、自分の年齢や目的に合った保険を選ぶことが大切です。