保険を見直すべきタイミングとは?
保険は一度入ったら、そのまま入りっぱなしというわけにはいきません。生命保険を取り巻く環境のさまざまな変化に対応するために、次のようなタイミングで見直すことが大切です。
1-保険の契約更新時
定期型や貯蓄型などの保険の満期を迎えた際、更新するのかやめるのか、また、新しい保険に入り直すのか等の見直しを行います。保険によっては更新によって保険料が上がることから、十分な検討が必要です。
2-ライフステージの変化
就職や結婚、妊娠、子供の誕生や独立、転職、退職のようなライフステージの変化に伴い、収入や家族構成、健康状態などの自身が置かれている状況が目まぐるしく変化することから、保険の見直しが求められます。
3-収入の減少や増加
転職や退職などで収入が減少すると、それまでの保険料の支払いが負担となります。反対に、収入が増えることで、手厚い保障が得られる保険に変えるなど、収入の変化によって保険を見直す必要があります。
4-新しい保険商品の発売
生命保険は次々と新しい商品が発売されるため、現在自分が加入している保険商品と比較して、保障内容や保険料などが優れていると思われる商品があれば、新しい保険への加入を前提に見直しましょう。
タイミングはいつ?保険の見直し体験談10
一般的な保険の見直しのタイミングが分かったところで、次に実際の体験者が、どんな時期に保険を見直したのかご紹介します。保険を見直すことで、みなさんにはどんな良いことがあったのでしょう。
1.契約更新の時期がきた
初めての契約更新
うめさん
40代
女性
会社員
埼玉県
入社してすぐに加入した生命保険の更新時期がきたので見直しをしました。
更新タイプの場合、保険料がぐんと上がることが心配だったので、一生涯の医療保険を主契約にした保険に加入し、更新時期がきたら、定期保険を更新しなければ、保険料はそのままで医療保険が続けられると考えていました。
更新の手続きに行った際、介護などの保障内容が加入時と今では、だいぶ違っていると担当者の方から言われました。
そのため、特約で付けていた定期保険などを更新せず、一生涯の医療保険だけ残して、新たに三大疾病保険や介護保険を中心にした保険に加入しました。
保険料は少し上がりましたが、将来的な安心感がさらに広がったように感じます。
20年もたてば色々変わります
あかりさん
40代
女性
主婦
京都府
契約更新の時期がきたので、自身が契約していた終身保険を見直しました。契約してから20年ほどたち、子どもが産まれ保険に対する考え方も変わりました。
また、付加している特約など、今後の自分に合った保険内容にしたいと考え、見直すことにしました。
契約内容に含まれていた女性特定疾病に対する入院給付の上乗せ保障のほか、3年毎のお祝い金や生活保障に関する特約などを外すことで、毎月の保険料がかなりスリム化できました。
必要な保険内容は、年齢や家族の状況によって異なりますので、見直しによって現段階においては無駄のない内容にできたので、良かったと思います。
2.結婚
ベストな見直しのタイミング
はるひさん
30代
女性
会社員
高知県
私が保険を見直そうと思ったのは、結婚がきっかけでした。
独身の時は、それほど保険を気にすることもありませんでしたが、結婚するとなると自分一人の体ではないし、後々子供を持つことを考え、夫婦で保険の見直しをすることにしました。
見直した保険は、がん保険と収入保障保険です。
もともと終身医療保険には入っていましたが、出産の際の帝王切開の手術や将来的に乳がんなども心配になり、内容を細かく検討しました。
その後の出産で吸引分娩となりましたが、保険を見直したおかげで、帝王切開のほかに吸引分娩も保険適応になっていたので、請求したところ数万円の給付金が支払われました。
掛け捨ての保険は意味がないと思っていましたが、お金では買えない安心も買うことができるので、保険の見直しをして良かったと思いました。
子供のために保険を見直し
あゆみさん
30代
女性
会社員
東京都
保険を見直したきっかけは結婚です。これから子供が産まれてくるので、病気で働けなくなったり、万が一のことが起こったりすることを考えると、とても不安になりました。
そういう事態が起きた際に補えられるように、医療保険と死亡保険を見直しました。
更新タイプの保険のため、更新のたびに保険料が高くなるのは家計へのダメージが大きいので、極力保険料が上がらず、かつ保障がしっかりしているものへ見直しました。
保障の見直しをしたことで、将来に対する漠然とした不安が解消されました。
さらに、このタイミングで貯蓄タイプの保険も加入したので、これから教育費などかかってくるので、いまから強制的に貯蓄できる仕組みづくりができ、大変心強いです。
貯蓄型保険について詳しくはこちらで
3.家族の病気や死
入院や通院も大事
チカさん
30代
女性
パート・アルバイト
神奈川県
母がガンで亡くなったのを機に、万が一大病した時の家族のことを考えて、生命保険を見直しました。
それまでは、就職した時に加入した月額300円くらいの激安の保険で、死亡時に200万円が支払われるだけの基本的なものでしたが、若かったのでそれで十分だと思い、30歳になるまで放置していました。
しかし、母の闘病中の生活や死後の保険会社の対応を見て、死亡時だけでなく通院や入院に対するサポートがついているものにして、保険支払い額も見直しました。
最近は、さまざまな保険商品があり迷いましたが、乳ガンなどの女性特有の病気や入院に特化した内容の商品にして、少し安心できました。
将来の自分のために
えこさん
30代
女性
会社員
青森県
それまでは医療保険に加入していましたが、祖母と祖父の葬儀で結構な金額がかかることを知り、もしも、独身の自分に何かあった時のことを考えて、保険を見直しました。
兄弟の世話になるとしても、せめてお金のことで心配を掛けたくないと思い、死亡保障の付いた総合保障型の保険に変えました。
交通事故や不慮の事故、病気の死亡のほか、医療特約や三大疾病特約の上乗せをして、とても満足できる内容になりました。
以前入っていた医療保険と掛け金が変わらないのに、以前よりも保証が手厚くなり保険を見直して良かったと思っています。
今回のことで、保険は見直しするところがないか定期的にチェックしたほうが良いと感じました
4.保険料の節約の必要に迫られた
保険料を安くするために
エリコさん
30代
女性
パート・アルバイト
広島県
勤めていた会社からリストラされて収入が減ってしまったので、月々の支払いを節約するために保険を見直すことにしました。
医療保険に加入していたのですが、女性特有の疾病や高額医療などの特約を付けられるだけ付けていたため、かなり保険料が高かったのです。
積立型だったのでこのままで良いかとも思っていたのですが、毎月の支払いが切実に厳しかったので、できるだけ保険料が安くなるように保障内容を考え直してもらいました。
掛け捨てにはなってしまいましたが、入院と通院の保障のみというシンプルなプランに変更しました。
余裕ができたら、後から特約などをプラスできるとのことだったので、とりあえずはこれでいいかなと思っています。
保険の見直しで1万2千円の節約
ボケ子さん
50代
女性
主婦
東京都
父親と同居することになり中古マンションを購入しましたが、父の死後、夫の収入だけでは毎月の支払いが厳しくなってきたため、保険の見直しをしました。
そこで、保険の見直しを行っている生命保険代理店に相談したところ、保障が重複していることが分かりました。
夫の死亡保険・医療保険・がん保険と、私の医療保険・がん保険を見直し、医療保険とがん保険を一つの保険にして、入り直ししました。
やはり、細かな保障内容はプロに教えて貰わないと分かりません。結果、毎月の支払いが、1万2千円も安くなったので、見直して良かったです。
5.他にいい保険商品が見つかった
定期預金よりも高い利率
ちとせやさん
40代
男性
パート・アルバイト
千葉県
低金利が続く中で少しでも利率の良いもので、放置できるものとして、医療保障が特約されている死亡保障保険に加入していました。
そんな時、別の生命保険会社から明らかに有利な保険が発売されたため、見直すことにしました。全額前払いで、利率が0.4%のいわゆる養老タイプの終身保険でした。
それまで加入していた死亡保険も悪くはないですが、60歳まで支払い続けなければならないので、負担が大きかったです。
それに比べて新商品は、10年分の一括払いの後は満期を待つだけなので、利息の良い定期預金の感覚で気が楽でした。
損失は少しありましたが、それまで加入していた保険を中途解約し、その解約返戻金で新しい保険に加入しました。
6.たまたまFPに相談する機会ができた
保険料そのままで内容を見直し
ゆずさん
40代
女性
パート・アルバイト
愛知県
加入している保険の内容が我が家に合っているかどうか、ファイナンシャルプランナーの方に相談する機会がありました。
主人は医療保険の入院日額を1万円から5千円に、私の医療保険は手術などの保障が手厚い保険に変え、2人とも貯蓄型のがん保険を追加しました。
さらに、主人に何かあった時のために、定年まで掛けていた死亡保険を終身にし、年齢が若いうちの保証が大きくなるタイプにしました。
年齢とともにガンの発症率が高くなるので、がん保険に入ったことで安心しましたし、また何もない時でもお金が貯まるのでさらに安心です。
保険料は今までと変わらない金額ですが、見直しをしたおかげで保障が手厚くなりました。
保険の見直しはポイントを明確に
生命保険にはさまざまなタイプがあるため、自分に合った商品を見つける必要があります。
「自分には必要のない特約がついている」「他の保険と保障内容が被っている」とか、「もっと手厚い保障がほしい」「先進医療にも備えたい」など、ポイントを明確にして保険を見直すことが大切です。