資産運用とは?
資産運用とは、資産をうまく活用して利益を上げることをいいます。金融商品によっては、利益が少ないものや巨額の損失につながる可能性が高いものなど、特徴はさまざまなため、資産運用では安全でかつ効果的に資産形成していくことが求められます。
資産運用にはどんな種類があるのか
まずは、資産運用を詳しく知るために、資産運用の基本について解説していきます。
資産を活用して利益を得る資産運用は、主に次のような、銀行・保険会社・証券会社などで扱う金融商品への投資が対象とされます。
資産運用の種類
- 預金
- 株式投資
- 不動産投資
- 国債
- 投資信託
- FX
- 外貨預金
- 外貨MMF
- 貴金属投資
- 先物取引
資産運用を勉強する方法は?
資産運用に興味はあるけれど、親身になって相談に乗ってくれる窓口がないことで悩んでいませんか?今よりもう少しお金を増やすことができたら安心して余裕ある暮らしをすることができるとわかっていても、なかなか最初の一歩が踏み出せずモヤモヤしている方はとても多いです。
金融機関に相談すると商品の説明が始まり内容もよく分からないまま契約してしまうのではないかと不安になり、結局はいつもの貯蓄方法に落ち着いてしまう…。そんなあなたに資産運用を勉強するための3ステップを教えます。
1.本や雑誌などを読んで独学する
まず初めに試してほしいのが、資産運用にまつわる本を読むことです。最初から専門書のような分厚い本を読もうとすると、難しくて途中で読むのをやめてしまうことが考えられるので、まずはマネーに関する雑誌を読み、ウォーミングアップしておくことが大事です。
独学により資産運用の種類を知り、どの方法でお金を増やしていくか具体的にイメージしておくと、資産ついて相談したいときや自分の大切なお金を預ける段階で明確なビジョンを伝えることができるようになるでしょう。
2.知人に相談してみる
次に実践してほしいのが、資産運用に詳しい知人に相談をしてみることです。「相談」と言っても、年収や資産状況、貯蓄額などの個人情報を包み隠さず話すことはおすすめしません。リサーチを兼ねてお金に関する会話をする程度でいいのです。
相談相手が同年代であれば、会話の中で年齢の近い人がどのようなお金の悩みを持っているのか、どのくらい真剣に将来のことを考えているのかなどを知ることができるため高いモチベーションを維持し続けることができるでしょう。
目上の人に相談した場合は、お金にまつわる経験を生かしてあなたが今にやるべきことなどを具体的にアドバイスしてくれることも考えられます。
また、普段から資産運用についてどのように考えているか人に話すことで、これまでに得た知識がアウトプットされ、より明確に頭の中に落とし込むことができます。信頼できる知人に資産運用に詳しい人がいる場合は、時間を作って話す機会を設けてみると良いでしょう。
3.お金の勉強ができるスクールに通う
より具体的に資産運用の方法を知りたい方は、お金の勉強ができるスクールbookeeに通うことをおすすめします。
bookee(ブーキー)では金融商品の販売・勧誘は一切ないため安心して専属トレーナーにお金の相談ができますので、プロからアドバイスをもらって現在抱えている不安や悩みを解決していきましょう。
スクールはカジュアルな雰囲気で、楽しみながらすぐに実践できる金融知識が習得できます。資産運用を始めたい方のほか、以下のような人にもおすすめです。
- 毎月、何にどれだけ使っているかわからない
- いつの間にか財布の中身が減っている
- ショッピングが好きで無駄遣いがやめられない
- 簡単な家計簿アプリも続かない
- そろそろお金の体質改善に本気で取り組みたい
- 難しい金融用語はわからない
- 堅苦しい勉強はしたくない
入会するとプロのトレーナーによるマンツーマンのトレーニングが受けられるので、自分に合った資産運用のやり方はもちろん、貯金のコツや家計管理の基本から応用までお金に関する正しい知識を身につけることが可能です。
一生の財産となる「お金の知識」を身につけるために、まずは無料体験コースから試してみてはいかがでしょうか?bookee(ブーキー)についてもっと知りたい方はこちらをチェックしてみてください。
資産運用におけるリターンとリスクの関係
次に知っておきたいのが、リスクとリターンの関係についてです。
リスクとは「不確実性」のことで、リスクが高いということは、それだけ先の動きを読むことが難しいということになります。
それに対して、リターンとは「収益」のことで、資産運用では高いリターンが得られることもあれば、反対にリターンがマイナスになることもあります。
一般的に資産運用では、リスクとリターンは表裏一体の関係にあるため、リスクが低いほどリターンが低い「ローリスク・ローリターン」、リスクが高いほどリターンが大きくなる「ハイリスク・ハイリターン」となりやすいのが特徴です。
リスク・リターン別の資産運用の方法
資産運用では、リスクとリターンというのは切っても切れない関係だということが分かったところで、次にレベルごとに3つのグループに分けられる、リスクとリターン別の資産運用の方法について見ていきましょう。
ローリスク・ローリターンの資産運用の種類
ローリスク・ローリターンの資産運用は、損失が発生したとしても少額で済みますが、得られる利益も少ないのが特徴です。
ローリスク・ローリターンの資産運用には、次のような種類があります。
- 預金
- 外貨預金
- 個人向け国債
預金には、銀行に預ける一般的な「預金」のほかに、外国の通貨で預金をする「外貨預金」があります。
また、個人が購入しやすい形で、国が発行している債権のことを「個人向け国債」といいます。
ミドルリスク・ミドルリターンの資産運用の種類
ミドルリスク・ミドルリターンの資産運用は、損失はそれほど大きくはないものの、そこそこの利益が得られるのが特徴です。
ミドルリスク・ミドルリターンの資産運用には、次のような種類があります。
- 株式投資
- 不動産投資
- 投資信託
- 外貨MMF
- 金投資
「株式投資」や「不動産投資」は、一般的に知られている資産運用の方法ですが、そのほかに、ファンドマネージャーが運用して得られた利益が投資家に分配される「投資信託」があります。
さらに、外国の安全性の高い国債や社債などの債券を運用する「外貨MMF」という投資信託や、金の売買によって利益を得る「金投資」もミドルリスク・ミドルリターンの資産運用です。
ハイリスク・ハイリターンの資産運用の種類
ハイリスク・ハイリターンの資産運用は、大きな利益が期待できる反面、場合によっては大きな損失を伴うという特徴があります。
ハイリスク・ハイリターンの資産運用には、次のような種類があります。
- FX(外国為替証拠金取引)
- 先物取引
ハイリスク・ハイリターンの代表的な資産運用といえるのが、外国の為替レートの変動を利用して利益を得る「FX」です。
また、少額の証拠金を担保に後から商品を受け取る「先物取引」は、少額の投資で大金を取引することができるため、大きな利益を得られる一方で、損失が大きくなる可能性が高くなります。
初心者におすすめの資産運用
初心者が資産運用を始める場合、どのような種類を選んだらいいのでしょう。
ここでは、初心者におすすめの資産運用として、「預金」「株式投資」「個人向け国債」「投資信託」の4つについて、投資家の意見を交えながらメリットとデメリットを紹介します。
1.預金
預金とは、銀行などに現金を預け入れることによって、利息を受け取ることができる資産運用で、普通預金や定期預金などが一般的です。
おもに預金には、次のようなメリットとデメリットがあります。
預金のメリット
- 元本割れがほぼない
- 普通預金にすると自由に出し入れできる
- 振込や振替などの資金移動に利用できる
預金のデメリット
- 金利があまり高くない
- 定期預金にすると1年間引き出せない
- 銀行が破綻した場合1千万円までしか保護されない
預金は、ローリスク・ローリターンの代表的な資産運用です。放っておいても元金割れする危険性がゼロのため、リスクを冒したくない人や、余裕資金がないという人に向いているといえます。
2.株式投資
株式投資とは、株式会社が発行する株式を売買することで、売却益や配当金などの利益が得られる最もメジャーな資産運用です。
おもに株式投資には、次のようなメリットとデメリットがあります。
株式投資のメリット
- インカムゲイン(配当金や株主優待)が受けられる
- キャピタルゲイン(売却益)が得られる
- 国際情勢や経済に詳しくなる
株式投資のデメリット
- 元本保証がない
- 発行している会社が倒産する可能性がある
- ある程度の知識や経験が必要とされる
株式投資では、株の売買により得られる利益のほかに、最近は、株式会社が株の保有を促すために贈る自社製品や割引券などの、優主優待を目当てに株を購入する人が増えています。
投資家の皆さんは株式を運用する上で、次のようなメリットやデメリットを感じているようです。
株式投資の良い点は?
金利が限りなく0%に近い銀行に預けた場合に比べると、利率が桁違いにいいですね。(40代 / 男性 / 自営業)
保有するだけ何もしなくても利益を出すことができるので、勉強さえすれば着実に儲かります。(20代 / 男性 / 会社員)
不景気の時にある大企業の株を買っておいたら、景気が良くなった後、株価が3~4倍になりました。(30代 / 男性 / 会社員)
株式投資の難しい点は?
世界経済と日本経済は密接な関係にあるので、いくら好調でも世界経済が崩れると市場はモロに影響を受けます。(20代 / 男性 / 会社員)
株式投資の最大のリスクは会社の倒産だと思います。会社がなくなれば、株はただの紙切れになりますから。(40代 / 男性 / 会社員)
底値と判断した株の価格がさらに下落した場合、損切りするか塩漬けにするか判断に迷ってしまいます。(30代 / 男性 / 会社員)
3.個人向け国債
個人向け国債とは、国が借入金を得る代わりに発行する個人が購入可能な債券で、国債を購入することによって利息が得られます。
おもに個人向け国債には、次のようなメリットとデメリットがあります。
個人向け国債のメリット
- 他の資産運用よりも安定性が高い
- 預金に比べて利息がいい
- 元本割れしにくい
個人向け国債のデメリット
- 他の資産運用よりも利益率が低い
- 購入できる期間が限られている
- 発行後の1年間は換金できない
個人向け国債は、やはり安全性の高さが初心者向きだといえます。ただし、預金に比べるとリターンは良いのですが、ほかの資産運用と比較すると得られる利益は高くありません。
それでは次に、投資家の皆さんが感じている個人向け国債のメリットやデメリットをご紹介します。
個人向け国債の良い点は?
日本が発行している国債ですから、償還されないことはほとんどないので安心感があります。(30代 / 女性 / 主婦)
最低保証利率が0.05%という、銀行の定期預金よりも高い利回りが個人向け国債のメリットです。(50代 / 男性 / 自営業)
事実上、元本保証されている商品なので、余裕資金を預けておく場所としては最適だと思います。(30代 / 男性 / 会社員)
個人向け国債の難しい点は?
銀行預金よりは金利が高いかもしれませんが、受取利息が少なく、低金利の時代には不向きな投資だと思います。(30代 / 女性 / 主婦)
金利収入は微々たる額なので、数年単位という長期間では運用することは困難だと感じています。(30代 / 男性 / 会社員)
1年を経過しないと中途換金できないので、近い将来使う予定がある資金の保管場所としては適していません。(50代 / 男性 / 自営業)
4.投資信託
投資信託とは、ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が、株式・債券・不動産などのさまざまな投資を行う資産運用です。
おもに投資信託には、次のようなメリットとデメリットがあります。
投資信託のメリット
- 預金に比べて高い収益が得られる
- 投資の知識や経験がなくても始められる
- 分散投資によってリスクが軽減される
投資信託のデメリット
- 元本保証がない
- 信託報酬を支払う必要がある
- 基準価額が下がる可能性がある
投資信託は、やはりファンドマネージャーに任せられるのが初心者にとっての利点です。さらに、「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があるように、分散投資を行うことで大きな安心感が得られます。
そのような投資信託に対する、投資家の皆さんの意見をご覧ください。
投資信託の良い点は?
2年前に月3万円からはじめ、積立ながらほったらかしておいたら、9万円ほどプラスになりました。(40代 / 女性 / 主婦)
いったん投資信託を購入すれば、あとはファンドマネージャーが代わりに資金を運用してくれます。(30代 / 男性 / 会社員)
投資信託をはじめたばかりですが、米国株式を中心に不動産、金などをバランスよく運用できています。(30代 / 女性 / 主婦)
投資信託の難しい点は?
運用成績は良いけれど、運用額が少ないせいでうまくいっていないと判断されると、償還されることがあります。(40代 / 男性 / 会社員)
投資額の3%程度の信託報酬や売却手数料を支払うため、ネット証券の株式売買手数料率に比べてかなり高額です。(30代 / 男性 / 会社員)
分配金が多少下がっても継続保有しますが、20%を超える下げ幅の時は、他の投資信託への変更を考えます。(50代 / 男性 / 自営業)