投信積立のメリット・デメリット

投信積立のメリットとデメリットとは?投資初心者の注意点

投信積立(積立投信)をこれから始める場合、メリットだけでなくデメリットについての理解が必要です。今回は、投信積立にはどのような特徴があるのか、10人の投資家の皆さんにメリットやデメリットのほか、初心者へのおすすめポイントや注意点などについて教えていただきました。

投信積立のメリットとデメリットとは?投資初心者の注意点

投信積立のメリット・デメリットを教えてください

投信積立には、具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのでしょう。今回は、投資家の皆さんが、実際に投信積立の運用を始めてみて感じた、投信積立の良い点と悪い点について聞きました。

1.自動的に運用してくれる

いちいち値動きに一喜一憂しません

ふみふみさん

33歳

男性

会社員

宮崎県

銀行に勤めている先輩に、定期積立や定期預金では預けてもほんのわずかの利息しか付かないため、もっと利息の付く商品はないかと相談したところ、投信積立をすすめられました。

投信積立のメリットは、毎月決まった金額を口座から引き落としてくれて、あとは勝手に運用してくれるところです。毎日数字を気にしなくても良いので便利です。

逆に悪い点は、運用後の利率が良いときはお金が増えるけど、悪い時には元本割れしてしまうところです。また、入金までに1週間ぐらいかかるので、お金を使いたい時にまだ入金されていないと、ちょっと不便だと感じています。

楽に投資ができます

ばっふぁろさん

34歳

男性

その他

熊本県

つみたてNISAが始まったので、将来のことも見据えてじっくりと資産形成をすることにしました。投資の手段は色々ですが、投信積立のメリットは、手間と時間がかからなくて楽な点です。株式のデイトレードではそうはいきませんから。

私は、全世界型のインデックス投資で、低リスク低リターンで長期間に渡ってじっくり資産形成する方法を選択していますが、短期間でリターンは得られにくいというデメリットはあります。

しかし、数十年単位で保持していれば、かなりの確率でリターンが得られるはずなので、老後まで持ち続けようかと思っています。将来は世界がどうなっているかわかりませんが、自分のためになればいいです。

投信積立は楽だと喜ぶ主婦

まかせっきりがいいのか悪いのか

あーばんさん

30代前半

男性

会社員

埼玉県

30代中盤に差し掛かったのをきっかけに、貯蓄をすべく投信積立を始めました。投信積立は、少ない元手でも始めることができます。また、株や不動産への投資は、多くの資金が必要なのと、リスクが大きいと思ったからです。

投信積立の良い点は、自分で設定せずとも、自動で購入を行ってくれる手軽さです。基本的に、特別な操作をしなくても運用ができることです

デメリットとしては、まかせっきりにすることで、トータルリターンやファンド状況の管理を怠ってしまうところです。そのため、運用のためのスキルや知識が身につかず、より良い運用結果も得られなくなる可能性があります。

そのため、最低週に一度は自分の持っているファンドの状況を確認し、適宜見直しを図ることが大事だと感じています。

ほぼほったらかしです

のむこむさん

30歳

女性

会社員

熊本県

定期預金でお金を預けてもほとんど増えません。お金を増やすのによい方法がないかと考えたときに出会ったのが投信積立です。

雑誌やネットで、国債や株式投資などの投資方法について知りましたが、日中は働いているのでデイトレードはできません。そこで、頻繁に売買せずに、ほったらかしにすることで利益が得られる投信積立に行きつきました。

投信積立は、プロが運用しており、一定金額を積立てるだけなので気軽に資産運用をスタートできます。

一方で、長期投資で資産を増やすものなので、すぐに利益が出ないこと、販売手数料等の運用コストがかかることがデメリットです。デメリットはありますが、時間の力を借り、着実に資産を増やすことができる手間のかからない優秀な投資だと思います。

2.コツコツお金が増やせる

年間で10万円以上の配当

もこなさん

33歳

女性

会社員

大阪府

投資の本が好きで色々読み、その中の一冊に、インデックス型の投信を積み立てで購入すると、老後の資金となるという記載があり、早速始めてみようと思い購入しました。国内株式・債券、外国株式・債券の計4種類を、1万円ずつ購入し続けています。

投信積立のメリットは、知らない間に配当金が貯まっていることです。始めたタイミングも良かったのか、4年で60万円ほどの利益が出ています。

デメリットとしては、株価が好調なので今の時期はあまり買いたくないなと思っていても、自動的に購入されることです。これは、積立の良い所でもあるのですが、できれば安い時にだけ購入したいものです。

最近、iDeCoを始めたので、個別に投信積立を継続しなくてもいいかなと思っています。

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今のところ確実に配当金を得ています

マイさん

20代後半

女性

会社員

東京都

私が投信積立を始めたきっかけは結婚です。私は事務職なのでお給料の額が決まっていますが、主人は成果給の割合が多く、金額が毎月大きく変動します。

将来に備えて少しでも効率的に貯蓄したいと思い、もともとやっていた積立預金に加え、収益が見込めそうな投信積立を始めてみました。投信積立は、毎月少額ながら配当金が入るので、貯蓄が進んでいると実感できる点がメリットです。

一方で、デメリットとなるリスクがあるのも事実です。コツコツ貯めていたはずのお金が大幅に減ってしまうこともあるので、短期的な値動きで一喜一憂せず、長期的な収益が見込める商品を選ぶようにしています。

コツコツ投資を積み立てる女性

少しずつ貯金を増やしています

ガハさん

23歳

男性

学生

北海道

書店へ行くたびに、経営やビジネスに関するコーナーでお金に関する本を立ち読みし、自分もと思い立ち投信積立を始めることにしました。

今はネットビジネスやFX等が流行っていますが、投信積立とそれらの違いは大きな損をしないため、気軽に始められると思いました。始めてみると全くその通りで、今のところ負債を負うことはなく、僅かですが貯金を増やしていくことができました。

テクニック等を知っている方は株やFX等の方がいいかもしれませんが、堅実に少しづつお金を稼ぎたい方には投信積立が合っていると思います。しかし、初期の資金によっては利益を出すのに時間がかかるのがデメリットかもしれません。

3.少額からでも投資できる

まとまったお金は必要ありません

あーにゃんさん

27歳

女性

会社員

兵庫県

私が投信積立を始めたきっかけは、老後に備えてお金を増やしたいと思ったからです。お金について勉強するうちに、預貯金だけではお金が増えず、長い目で見ると投資をした方がお得だということを知り、始めてみようと思いました。

投資の中で、投信積立を選んだ理由は手軽だからです。株は難しく、始めるためには勉強が必要だと感じたのと、まとまったお金が必要なのに対して、投信積立は、少額ずつの積立で貯めることができるのがメリットだと感じています。

逆に、デメリットとなるような悪いところは特に思いつきませんが、強いて言うなら、私のような初心者はどの商品を選べば良いのかよく分からないところです。

月々5,000円積み立てています

きひかさん

30代後半

女性

主婦

千葉県

1年半ほど前にNISAをはじめたことがきっかけで、銀行の担当者の方のすすめもあり投信積立を始めました。

専業主婦で収入もなく、突然お金が必要になった時のことを考えると、大きな投資には踏み込めず、かといって、このまま金利の低い預金を続けていても増えるのは微々たる金額なので、少額ずつでも投資できる点はメリットだと思います。

月々の家計の負担にならないように5千円ほどを、10年程先を見据えて投信積立をしていくつもりですが、長期間積み立てないとリスクが低い分、利益も少ないのがデメリットかもしれません。

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最低1,000円から始められます

積立さんさん

40代前半

男性

パート・アルバイト

愛知県

非正規雇用となって、将来の所得増加も完全に見込めなくなってしまった中、従来の貯蓄の継続だけでなく、何か投資でも始めようかと思いあれこれ情報収集していたところ、取引銀行の投資信託の積立新規購入キャンペーンを目にしました。

投資は初めてでしたので、いきなり個別銘柄株式やFXは難しいことから、ファンドに運用をおまかせする投資信託で、しかも積立なら長期的な投資に向いていると思いました。

投信積立の便利なところは、積立金額が最低1,000円から設定できることと、途中で金額を自由に変更することができることです。デメリットだと感じるのは、信託報酬の比率をもう少し低く抑えてくれれば申し分ないです。

メリット・デメリットの正しい理解が必要

投信積立には、メリットがある一方でデメリットがあることから、投資をはじめる前に次のような特徴をしっかりと理解しておく必要があります。

投信積立のメリットとして次のようなものがあげられます。

投信積立のメリット

  • ほったらかしにできる
  • 購入のタイミングが分散される
  • 少額で運用できる

投信積立は、月々決まった金額だけ投資信託が自動的に購入されるため、まかせっきりにできるほか、購入するタイミングをいちいち悩む必要がないというメリットがあります。また、少額の商品が多いのも投信積立のメリットだといえます。

それに対して、次のようなデメリットが考えられます。

投信積立のデメリット

  • 元本が保証されない
  • リターンが少ない
  • 運用コストがかかる

投信積立は、定期預金感覚ではじめられる商品ではありますが、基準価額が下がり続ければ元本割れする可能性があります。さらに、逆に、購入金額が決められているため、基準価額が上がった場合は、大量に購入することができません。また、信託報酬などのコストがかかる場合があります。

絵で表すとこんな感じです

投信積立のメリット・デメリット

このように、投信積立は初心者でも始めやすい資産運用のため、これから投信積立をはじめたいという方は、メリットやデメリットを考慮した上で検討することをおすすめします。