エアコン節約術で電気代を抑える

エアコンの節約方法!電気代を抑えながら快適に過ごすコツ

エアコンの節約術で電気代を抑えるには、冷房や暖房の使い方を工夫する必要があります。夏と冬の最適な設定温度と風量、サーキュレーターの使い方や除湿とドライの違い、エアコンを使わずに快適に過ごす方法、つけっぱなしにした方が消費電力は抑えられるかという疑問を解消します。

エアコンの節約方法!電気代を抑えながら快適に過ごすコツ

エアコンの節約術で電気代を抑えたい!

エアコンの節約をして電気代を抑えたくても、夏の暑い時期や冬の寒い時期を冷暖房なしで乗り切るのは難しいものです。

光熱費が跳ね上がる夏と冬の電気代を何とかしたい方は、効率良く快適に過ごせるエアコン節約術を試してみましょう。

エアコンの節約にはつけっぱなしのほうがいい?

エアコンの電気代節約のためにこまめに電源を切っているご家庭も多いですが、エアコンの消費電力はつけ初めが一番多く、むやみにオン・オフの動作を繰り返すとかえって電気代がかかる場合があります。

エアコンのオンオフしたときの消費電力

短時間の外出ならつけっぱなしにしておく、長時間家を空けるときはタイマーを利用し、帰宅時間に合わせて自動運転させておくことで電気代を節約しながら快適に過ごすことが可能です。

エアコンの設定温度の目安は?

エアコンの節約のためには夏28℃、冬20℃の設定温度がベストです。環境省でも推奨されている、地球とお財布に優しい温度ですが、猛暑日や体調のすぐれないとき、高齢者や乳幼児がいるご家庭では無理をせず過ごしやすい温度をキープしてください。

もう少し冷房をきかせたいと感じた場合は設定温度を下げるのではなく、風量を強くすると涼しく感じられます。

冬の暖房時は部屋が温まったと感じたタイミングで設定温度を調節してもかまいません。1℃低くするだけでも電気代を抑えることが可能です。

夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力の削減になり、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になります。

出典:環境省「COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。」

夏のエアコン節約術【冷房の場合】

夏の猛暑を乗り切るには、エアコンを上手に使って無駄な電気代がかからないように気をつけましょう。効率的に冷房をきかせるためのテクニックをみていきましょう。

遮光カーテンを閉めるとダブルの効果が期待できる

お出かけ前や日差しが気になる時間帯は、遮光カーテンを閉める習慣をつけましょう。外から入ってくる日光を遮る効果と、冷たい空気が外に逃げるのを防ぐ効果があります。

遮光カーテンでエアコン代節約

除湿は冷房より高くつくことがある

夏場のエアコン代節約になると考え、冷房ではなく除湿モードで運転するとかえって電気代が高くつく場合があるので注意しましょう。

エアコンの除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」があり、除湿の仕方が異なります。「弱冷房除湿」は冷房よりも消費電力が少なく節約効果がありますが、「再熱除湿」は冷房よりも多くのエネルギーを必要とします。

エアコンの弱冷房除湿と再熱除湿の比較

家のエアコンの「除湿」が再熱除湿か弱冷房除湿かを見分けるには、取り扱い説明書を見るのが一番手っ取り早いです。

インターネットで「(型番) 取扱説明書」と検索すると、取り扱い説明書をダウンロードできるメーカーサイトにたどり着くことができるでしょう。

弱冷房除湿(ドライモード)

湿度と温度、両方を下げたい場合に使用すると節約効果が期待できる。

再熱除湿

室温をあまり変えずに湿度を下げることができるため梅雨のジメジメした時期などに重宝するが、節約効果はなくむしろ割高。

サーキュレーターを賢く使って電気代を節約!

冷たい空気は部屋の足下に溜まる性質があるため、サーキュレーターをエアコンの真下に設置し、足元に降りてくる冷たい空気を循環させましょう。

冷房運転時にサーキュレーターを併用する場合

  • エアコンの真下にサーキュレーターを設置する
  • エアコンの風向きを水平
  • サーキュレーターは水平に向けて回す

冷房運転時にサーキュレーターを併用する場合のエアコン節約術

画像:電気代の節約術!家電の使い方で電気料金はもっと安くなる

冬のエアコン節約術【暖房の場合】

エアコンの暖房機能は冷房よりも電気代がかかるので、太陽の熱を逃がさない工夫や他の暖房器具と合わせて使用すると効率良く部屋を暖めることができます。

冬は早い時間に遮光カーテンを閉める

冬は陽が落ちて暗くなる前にカーテンを閉め、お日様の熱を外に逃がさないようにしましょう。窓から入ってくる冷たい空気を室内に取り込まない効果もあります。

節約効果があるカーテン

  • 生地が厚い
  • ドレープ(ひだ)のあるカーテン
  • 遮光・遮熱効果がある
  • 十分な長さがある(床に届く程度)

エアコンの立ち上がり時はストーブを併用する

ストーブには即暖性があり早く部屋が暖まるというメリットがあり、エアコン暖房にはコストが安く室温を一定に保ってくれるというメリットがあります。

ストーブを併用すると部屋が温まりやすいので、エアコンの電源を入れるときにストーブで部屋を温めておき、部屋が十分に温まったと感じたらストーブを消し、エアコンのみの運転に切り変えましょう。

暖房時のエアコンとストーブの併用方法

暖房時期もサーキュレーターで空気を循環

サーキュレーターは冷房運転時だけでなく、暖房の時期にも効果を発揮します。温かい空気は下から上に行く性質があるため、天井あたりに溜まります。この暖かい空気を上手にかき混ぜることで暖かく快適に過ごすことができます。

暖房運転時にサーキュレーターを併用する場合

  • エアコンの温風を下向きにする
  • サーキュレーターを上向きに回す

暖房運転時にサーキュレーターを併用する場合のエアコン節約術

画像:電気代の節約術!家電の使い方で電気料金はもっと安くなる

エアコンの節約になる風量は?

エアコンの電源をつけるときは、自動運転がベストです。エアコン代の節約になると考え、風量を「弱」にすると部屋がなかなか適温にならず無駄な電気代がかかってしまいます。

部屋が適温になってから風量を弱くするのはかまいませんが、電源を付けたばかりの時やまだ暑い(寒い)と感じる段階では、風量を弱めず自動運転に任せたほうが節約になります。

エアコンの節約になる風量

室外機の周りはすっきりさせておく

室外機の周りに物を置いたり、落ち葉や砂ぼこりが入り込んでいたりすると運転に支障が出ることがあります。夏場は直射日光の当たらない場所に置く、冬場は室外機の周りに雪が積もらないようしっかりよけるなど常にすっきりとさせておきましょう。

エアコンの節約に関係する室外機

フィルター掃除でエアコンは長持ちする

フィルターを掃除することで、冷房効果が高まり無駄な電気代をカットすることができます。ホコリやゴミが溜まり目詰まりしてしまうと、エアコン特有の嫌な匂いの原因にもなるので2週間に1回を目安にお手入れするようにしましょう。

エアコンを買い替えると電気代がお得になる

10年以上前のエアコンを使っている方は、古いエアコンから最新モデルに買い替えることで、年間の電気代が数万円も安くなるケースがあります。

省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさんを利用すると、現在使用しているエアコンの年式や型番と買い換え予定の製品の情報を入力すると年間の電気代がいくらお得になるか比較できます。

エアコンなしでも快適に過ごす工夫

最強の電気代節約術はエアコンを使わずに過ごすことですが、冬の寒い日にエアコンをつけず凍えていてはリラックスして過ごせませんし、猛暑日に冷房を付けずにいると家の中でも熱中症になってしまう可能性があります。エアコンの電気代をかけず、無理なく快適に夏と冬の過ごすポイントを知っておきましょう。

夏場の過ごし方

「すだれ」や「よしず」を設置して日影を作ると、直射日光が室内に入り込まなくなり涼しく過ごすことができます。

エアコン運転時は遮光カーテンをすると冷房効果が高まりますが、自然風で過ごす場合は風通しの良い遮熱レースカーテンを利用するといいでしょう。

夏を快適に過ごすためのグッズを用意して、エアコンを使う時間を少しでも減らすことが出来れば間違いなくエアコンの電気代節約になるでしょう。

エアコン(冷房)なしで快適に過ごすためのグッズ

  • すだれ、よしず
  • 遮熱レースカーテン
  • 遮光カーテン
  • 氷枕
  • 接触冷感素材を使った寝具

エアコンの節約につながるすだれ

冬場の過ごし方

寒くて動くのがおっくうになる季節ですが、冬に向けて運動の習慣をつけておくと体温があがり、風邪などにもかかりにくくなります。

冬は足元の温度が下がり寒さを感じやすくなるため、あたたかい靴下やレッグウォーマー、ホットカーペットなどを上手に利用して足元をポカポカにすると体感温度が上がり過ごしやすくなります。

ホットカーペットがない場合は、じゅうたんの下にアルミ素材の断熱シートを敷くだけでも暖かさが違ってくるので試してみてください。

エアコン(暖房)なしで快適に過ごすためのグッズ

  • こたつ
  • ホットカーペット
  • 断熱シート
  • 厚手のカーテン
  • 湯たんぽ
  • 貼るカイロ
  • レッグウォーマー
  • ブランケット