お金のかからない生活の仕方

お金のかからない生活の仕方とは?慎ましく暮らすコツ8つ

お金のかからない生活の仕方を実践するとシンプルな生き方が身につき、苦しい節約が楽しみに変わります。貯金のペースを上げたい人や、無駄遣いで悩んでいる方は倹約家たちが習慣にしているマイルールを参考にして、お金のかからない生活を取り入れましょう。

お金のかからない生活の仕方とは?慎ましく暮らすコツ8つ

お金のかからない生活の仕方!シンプルライフをおくるための8つのポリシー

お金のかからない生活の仕方が知りたい方に、無駄遣いが減り貯金できるようになる8つのルールを紹介します。節約しているのになぜかお金が貯まらない人や、よりスピーディーに貯金したい人は、日々の生活をシンプルに変えていく必要があります。お金のかからない生活の仕方を実践するための具体例を確認しておきましょう。

1 不要なものは捨てる

お金がかかる不要なものだらけの部屋に住む女性

お金のかからない生活を送りたいなら、不要なものを捨てましょう。今は必要ないと感じる物や1年以上使っていないものは思い切って捨ててしまったほうがロングスパンで考えてお金がかかりません。

「捨てるのはもったいない」といらないものを取っておく人もいますが、そのままでは部屋がモノであふれてしまい収納グッズを購入するなど、不要なモノのために更なるお金を払う羽目になります。

「もったいないけど捨てる」のは心が痛みますが、本当に必要なものを厳選して購入するようになるチャンス。思い切っていらないものを捨てることがお金のかからない生活の第一歩になるでしょう。

2 自分なりのルールを守る

お金のかからない生活を目指している人は、自分なりのルールを作りましょう。万人に通用する節約方法はそれほど多くはありません。人それぞれ譲れないポイントがあるので、自分だけのルールを定めることはお金のかからない生活の近道になるのです。

自分ルールの例

  • 新しい服を1着買ったら古い服を1着処分する
  • 物を買うときは即決せずよく考える
  • 日用品のストックは1つまで
  • 迷った時は買わない
  • 本当に欲しいものは高くても買う
  • 長く使えるものを購入する

自分だけの小さな決め事を守っていくうちに、お金のかからない生活は身についていきます。習慣になるまでは積み重ねの努力が大切ですので、スマホのメモにルールを箇条書きして忘れないよう工夫しましょう。

お金のかからない生活をするために自分ルールを守って買い物する女性二人

3 目的を持って貯金する

お金のかからない生活を継続させるには、明確な目標を持って貯金しましょう。自分にとってプラスになる目標を具体的に決めると、お金のかからない生活に意味が生まれます。

目標のある貯金に必要なのは「目的・金額・期限」の3つで、明確にイメージするほど目標達成に近付きます。「年末の海外旅行のために50万円貯める」「誕生日にブランドバッグを購入したいので30万円貯める」といったワクワクする目標から始めて、徐々に高い目標を掲げていくといいでしょう。

海外旅行のためにお金を貯めようと決心した女性

明確な目標がある貯金は、お金のかからない生活を継続する力になります。目標額をクリアする成功体験を積み重ねていくと「マイホーム購入の頭金として1000万円貯める」「老後資金として60歳までに2000万円貯金する」など大きな額も達成しやすくなります。

4 意味のあるお金の使い方をする

お金のかからない生活の仕方で重要なポイントは、生きたお金の使い方をすることです。節約ばかりの生活を送っているとストレスがたまり、反動で散財するリスクが高まります。

少し高くても長く愛用できる上質なアイテムを購入する、大切な友人との付き合いやお世話になった人へのお礼、両親へのプレゼントなど本当に必要なことにはお金を使う価値があるのです。

無意味な散財に変わる前に価値のあるお金の使い方を見極めることこそ、お金のかからない生活の神髄といえるでしょう。

大事な人へのプレゼントはケチらなかった女性

5 身の丈に合ったシンプルな生活する

お金のかからない生活をしている人は自分に必要なものを見極めて、必要最低限の持ち物でシンプルに暮らしています。

ミニマルな暮らし方を実践するとこれまでの生活の無駄が見え始め、余計な物事に時間を使わずに済むようになり自分や家族のために使える時間が増え少しのお金でも満足のいく生活が手に入るでしょう。

例えば、たくさん洋服を持っている人は気に入った服を数着持っていればいいと考える人と比べて、収納やメンテナンス、クリーニングにかかる費用が高くなり、どの服を着るかという悩みもできます。

無理のない範囲で暮らしをシンプル化するとお金がかからないだけでなく、選択肢が少ないぶん心の迷いも減っていきます。

お金のかからないシンプルな部屋

6 住居費を見直す

お金のかからない生活を始めるには、現在の住居費は給料に見合った家賃か把握しておく必要があります。食費や被服・美容代などの変動費は我慢で乗り切れますが、家賃は毎月決められた日に必ず支払わなければいけません。

一人暮らしの場合、家賃の目安は年収の1/3が上限と言われていますが、お金のかからない生活をしたいのであれば手取り給料の1/4まで抑えたいところです。

給料に対して家賃が高いと感じたら、思い切って引っ越しを検討してみるのも一つの手です。引っ越しの節約術では引っ越し費用を安く抑える方法を紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

7 通信費を見直す

お金のかからない生活では、通信費もできる限り抑えるべきでしょう。通信費は毎月の固定費の中でも削りやすい項目ですが、調べたり行動したりするのが面倒で見直さない方が多いのも現実です。通信費の節約はいままで無頓着だった人ほど効果を感じやすいので、ぜひこれらの方法を試してみてください。

  • 大手キャリアから格安SIMに乗り換える
  • 自分に合った料金プランに変更する
  • あまり使わないオプションをはずす
  • 090/080で始まる電話番号を持たず通話アプリを利用する

中でもおすすめなのが大手キャリアから格安スマホに乗り換える方法で、月9000円かかっていた利用料金が2000円以下に抑えられたという例もあります。

毎月7000円が浮くと、年間では84000円もお得になりますので格安SIMへの乗り換え体験談を参考に通信費を見直してみましょう。

8 節約ストレスを溜めない

お金のかからない生活では、節約ストレスを溜めず上手に発想転換する習慣をつけたいところです。「節約=辛い」と考えるよりも「この節約でまた少しハワイ旅行に近付いた」とプラスの方向に発想転換したほうが長続きします。

支出0円の日はカレンダーにシールを貼るといった工夫をすると、「支出0円の日がたくさんあって嬉しい」という喜びに変わるでしょう。お金をかけない生活が苦ではなくなり張り合いが出てきたらしめたものです。

お金のかからない生活を長続きさせている人は、上手に気分転換できる趣味を持っている場合も多いので、こちらの記事でコスパの良い趣味を探してみるのもおすすめです。

お金のかからない趣味はコスパ最高!おすすめの暇つぶし20
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お金のかからない生活を実践している方の体験談

お金のかからない生活を心掛けている方は、どのような暮らしを送っているのでしょうか?お金のかからない生活を実践している方のマイルールを教えてもらいました。

ゲーム感覚で支出0の日を増やしています

りかさん

20代

女性

自営・フリーランス

大阪府

家計簿を付けて自分の支出額をきちんと把握することから始めました。何にいくら使っているのかはっきり知ると節約できる項目が明らかになり、お金のかからない生活を送るきっかけになりました。

具体的な数字が出ると「明日の予算は○○円までにしよう」「今日は支出0デーにするぞ」というように節約魂に火が付きました。

お金のかからない生活続けていくうちにゲーム感覚で支出0の日を増やしたくなり、無駄遣いが自然と減りました。自炊も毎日するようになり、料理の腕も上がり食費も浮いて一石二鳥です。

私の場合もともとお金を使いすぎていたので、月に2~3万円程の節約になりました。金遣いが荒くて貯まらない人は具体的な支出額を知ると、お金のかからない生活を送れるようになるのではないでしょうか。

ビール代を浮かせています

夏美さん

50代

女性

主婦

北海道

食費の節約を始めて約5年になりますが、ピーク時と比べ月に2万円ほど浮いています。我が家がお金のかからない生活のためにやめたのは毎日飲むお酒代です。

以前は共働きで毎日ビ-ルを飲むのが日課でしたが、私が専業主婦になり世帯収入が減ったので、お金のかからない生活を心掛けるようになり、4リットル入りの焼酎に切り替えて酒代を節約するようになりました。毎月ビ-ル代に15000円ほどかかっていましたが、この方法で酒代がだいぶ浮いています。

以前は仕事帰りに毎日食料品を買いに行きましたが、専業主婦になり時間が出来たおかげで山菜採りの趣味ができ、春は山菜料理が食卓に並びます。

たくさん採った山菜は塩漬けや冷凍保存して他の季節に食べることも出来ますし、夏は家庭菜園で作った野菜を使うことでかなりの食費節約になっています。

今では節約が趣味になっており、現金ではなくクレジットカ-ド払いにしてポイントを貯めるなど日々の節約生活を楽しんでいます。

主人の給料でやりくりと貯金をしています

カンナさん

30代

女性

主婦

千葉県

専業主婦の私のマイルールは、主人の給料でやりくりと貯金をすることで、毎月予算を決めて買い物をしています。

食費は外食込みで25000円として、毎月食費の予算だけを現金で財布に入れて管理しました。クレジットカードは便利ですが、どれだけ使ってどれだけ残っているのか目に見えてわかりにくいので大きな買い物以外は現金で管理するようにしています。

買い物の予算を決めておくと1日に使っていい金額、1週間で使っていい金額、半月で使っていい金額が大体わかるようになり、無駄なものを買い込まなくなりました。

出来るだけいいものを安く手に入れるために、自分が利用しているスーパーのセール日や底値を徹底的に調べて買いに行くようにしています。

そのおかげで、結婚してから食費がオーバーすることはありません。食費以外の項目も予算を決めることで、主人の給料だけでやりくりすることができ、毎月貯金もしっかりできて結婚2年で貯金も100万円を超えました。

本当に必要か考える

すみさん

30代

女性

会社員

山形県

「本当に使うものだけを買う」というルールを作りました。身に付けるものや日用品、食べ物など、お店には素敵なものがあふれ、私たちの購買意欲をそそらせます。

見るとすぐに欲しくなってしまう私は、本当に必要なものなのかじっくり考えるようにしました。食べ物も美味しそうだから、今日はお買い得だからと欲張ると食べきれなくて無駄にします。

食費はお肉や冷凍できる食品を月に2,3回特売の日にまとめ買いすることで、5000円くらい浮かせています。野菜は新鮮なうちに何度か食べられるように小分けして冷凍保存しています。

新発売の洗剤もパッケージが美しく、家事が楽しくなりそうなものばかりですが、買ってみると案外使いにくいことがあったのですぐに飛びつかないと決めています。

洗剤などの日用品は見た目に騙されず、効果や価格で決めて詰め替え用をネットでまとめ買いしていますが重い荷物を持ち帰る必要がないので助かっています。

欲しいものをすべて買っていてはすぐにお金は無くなります。我慢ではなく工夫することで節約を辛いことだとは感じなくなりました。

節約して浮いた分を貯金箱に入れて、家族と特別な思い出を作る旅行資金としてためています。少しずつお金のかからない生活にシフトしていくことで、以前よりも豊かな人生を送れるようになったと感じています。

1週間ルール

文次郎さん

40代

男性

自営・フリーランス

愛知県

些細なものでも欲しいものが出来たら一週間待つというのがマイルールです。ネット通販での衝動買いが多く、月末に結構な額の請求が来てしまったことがきっかけでした。

購入履歴を眺めているうちに、買う必要がなかったと感じる物もかなりあり、メルカリや中古屋さんで売却を試みましたが、ほとんど回収できなかったのも理由の1つです。

欲しいものを一週間待つ習慣をつけると、ネットでの衝動買いは嘘のようになくなり、衝動買いにより消えていったお金は貯金に変わりました。

一週間待っても欲しいものは買うことにしているので、カードの支払いがゼロになるわけではありませんが、後悔するような買い物は無くなり、すべて良い買い物と感じられるようになりました。

お金が貯まる上に有意義な買い物ができるようにもなり、人生の充実度が増した気分です。買うまでの一週間は多少モヤモヤしますが、衝動買い後の後悔よりはずっとためになります。

飲み物代を浮かせています

ちさこさん

50代

女性

パート・アルバイト

埼玉県

お金のかからない生活をするために、食費や飲み物代を節約しています。ペットボトルのコーラやジュース、お茶を買うだけでも、チリも積もれば結構お金がかかってしまいますので、お茶は麦茶を作って、コーヒーや紅茶も飲みたいときにすぐ飲めるように作りおきしています。水も沸かしてからレモンを入れて食卓に出すとお金をかけずに優雅な気持ちを味わえます。

職場でも缶コーヒーやペットボトルを買うのをやめて、家で作った麦茶やコーヒーを水筒に入れて持って行きます。毎日100円だとしても1ヶ月で3000円、一年で36000円の出費になるのでコツコツ地道にやっています。

食費も外食やお惣菜、お弁当を買うとかなりお金がかかります。野菜や肉、きのこ類など特売で買って3~4等分に分けて使えるメニューを考えています。。

休みの日は出かけたくなるものですが、デートや買い物、食事など外出するとどうしてもお金がかかってしまいますので、お弁当とバトミントンを持参して公園に行くデートを織り交ぜています。

私は見たら欲しくなってしまうタイプなので、ウインドウショッピングは苦手なのですが、自分へのご褒美として1ヶ月に5000円までは好きなものを買っていいというルールを定めて楽しむようにしています。

お金のかからない生活の仕方で本当の価値を知る

お金のかからない生活を始めるとモノやサービスの価値をこれまでよりしっかりと感じられるようになり、より充実した暮らしが送れるでしょう。

自分なりに使ってもいい上限を決めると、本当に必要なものや自分には不要なものがわかり、上手くやりくりすると達成感も味わえます。

自由にお金をつかえないのは不便だと考える人もいますが、実際ひと月に使えるお金には限りがありますので、これまで結構お金を使っていた方は生活レベルを下げる方法も確認しておきましょう。