共働きの家計管理のおすすめ方法

共働きの家計管理の4つの方法!夫婦のお金のやりくり術

共働きの家計管理は、夫婦の収入をどのようにやりくりするかがポイントです。
ここで紹介する4つの管理方法と、7組の夫婦が実践している家計管理の仕方を参考にすることで、ご夫婦に合った家計のやりくりの方法が見つかるはずです。

共働きの家計管理の4つの方法!夫婦のお金のやりくり術

共働きの家計管理の4つのタイプ

共働きの場合、次のようなお金の管理の仕方があります。4つのタイプにはそれぞれメリットとデメリットがあることから、各家庭にあった管理方法を選ぶことが大切です。

1.一元管理タイプ

共働きの家計管理一元管理タイプ

2人の収入を一つの財布や口座にまとめて、そこから全ての費用を支払うタイプです。
一元管理タイプには、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット家計の管理がしやすい
デメリット管理する人に負担が偏りやすい

2.一部管理タイプ

共働きの家計管理一部管理タイプ

生活に必要な費用を一つの財布や口座にまとめて、そこから支払うタイプです。
一部管理タイプには、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット各自が自由に使えるお金が増える
デメリット各自で小遣いや貯蓄の管理を行う必要がある

3.個別分担タイプ

共働きの家計管理個別分担タイプ

変動費や固定費など、支払う項目ごとに夫婦で分担して支払うタイプです。
個別分担タイプには、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット各自が自由に使えるお金が増える
デメリット相手の経済状態が分かりにくい

4.全額支払いタイプ

共働きの家計管理全額支払いタイプ

どちらか一方がほとんどの支出を負担して支払うタイプです。
全額支払いタイプには、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット収入が少ない方のお金の使い方の自由度が高い
デメリット収入が多い方に不満が溜まりやすい

我が家の家計管理法を紹介!

共働き家庭の家計の管理の仕方が分かったところで、次に、共働きの夫婦が具体的にどのように家計を管理しているのか見ていきましょう。

夫と妻のうち、誰がお金を管理しているのか、また、それぞれの管理方法のメリットやデメリットについて聞きました。

1.2人の収入を一元管理

まずは、2人の収入を一つの財布や口座にまとめてから支払う「一元管理タイプ」のうち、管理者が妻・夫・夫婦2人の3つのパターンについてご紹介します。

妻が家計を管理

サプライズのプレゼントは貯蓄から

ナツミさん

30代

女性

会社員

新潟県

サプライズのプレゼントを渡し合う夫婦

夫と私の収入を合わせ同じ口座に預け入れ、そこから必要経費を引き落とし、貯蓄分を別口座に移していく形をとっています。

家計の管理は、妻である私が行なっています。夫は結婚前からお金にだらしなく、財布にある分はみんな使ってしまうタイプなので、私がキッチリ管理しています。

特にお小遣い制ではなく、お互いに必要なものがあれば買いますが、必ずお互いに買いたいものを申し出ることにしています。

このやり方のメリットは、一括して管理でき、家計の状況がわかりやすいことですが、サプライズでプレゼントができないのがデメリットです。

夫にプレゼントする場合は、独身時代の貯蓄を使うため、その貯蓄は減る一方。各々蓄えはしていないので、相手への信頼と離婚を考えないことが前提になっています。

夫はお金の管理ができない

りりこさん

40代

女性

会社員

福岡県

夫婦の収入をまとめて管理する妻

家計は夫婦の収入を一つにしていて、その中でやりくりをしています。

主に家計の管理をしているのは妻の私です。その理由は、新婚の時に夫から「自分が使いたい分使ってしまうから、君に任せる」と言われたからです。

その方法の良さは、全てが二人のお金であるという認識になることです。大事にも使うし相談して使えますし、少ない時も使い道を相談できますので、何かと助かります。

デメリットは、使う金額が大きい場合でも、夫は何も考えずに「お金がないから頂戴」と言っては、そこから取ってしまうことです。

私は、自分が必要な分を何とかやりくりして捻出している状態なので、夫にはもう少し考えて使ってほしいと思う時があります。

夫が家計を管理

家計管理はほとんど夫任せ

さくらさん

30代

女性

パート・アルバイト

岐阜県

夫婦の収入をまとめて管理する夫

共働きといっても我が家は自営業で、私がいただくお給料込みで夫がお金の管理をしているため、私は生活費をもらっていませんし、特に管理もしていません。

生活に必要な食べ物や日用品は私が買いに行きますが、支払いはほとんどクレジットカード決済で、カードの支払いは夫の通帳からの引き落としになります。

また、保険料・電気代・教育費・ガス代などは、基本的に夫の通帳から自動引き落としの設定になっています。現金が必要な時は、月に数万円ずつもらう中から使います。

この管理方法のメリットとしては、お互いにストレスが溜まらないお金の使い方ができていることです。

私も夫の出費をいちいちチェックして口出しすることもなく、夫は私が使った分をちゃんと把握していますが、特に口出しされることもないです。

夫婦で一緒に管理

お互いを監視し合っています

わさびさん

20代

男性

その他

千葉県

一緒に家計を管理する共働き夫婦

夫婦の収入を一つにしてそこから計算しています。家計の管理は夫婦で話し合って決めるので、どちらがメインで管理するとかはなく、必ず二人で管理しています。

そう決めた理由は、二人とも金銭感覚がなく浪費タイプで、老後破産どころか、新婚の頃にすぐにでも借金まみれになりそうだったからです。

そんな二人ですから、一人が管理すると自分の好きなようにしてしまいますので、お互いを監視する意味で、二人で管理して支出を減らそうという話になりました。

このやり方なら収入がひとまとめになっているので、面倒なことを考えずさっくりと計算できます。

ただ、後から計算し直したりする時に不便なので、今は簡単な家計簿を書いてそこに内訳を書くようにしています。

2.2人の収入を一部管理

次は、生活費を一つの財布や口座にまとめて支払う「一部管理タイプ」をご紹介。自由に使えるお金が多い分、相手がどのようなお金の使い方をしているのか、把握するのが難しいようです。

家賃や食費は夫婦で出し合います

みほこさん

30代

女性

会社員

東京都

家計の一部を二人で管理する夫婦

家計の管理は、家や子供にかかるお金は割り勘で、それ以外の自分の趣味や服などのお金は、お互い自分で払っています。

お金は妻の私が家計の管理をしています。私は毎月コツコツ貯金をするのが好きな性格ですが、主人はお金に全く無頓着なため、私が管理することにしました。

家賃や食費、保育料や貯金などの家族に必要なお金は、夫婦2人で責任を持つことにしています。

そのかわり、余ったお金は自分で自由に使うことにすると、メリハリをつけられるので、家計の安定とお金を使う楽しみを両立できます。

でも、割り勘にすると、主人が余ったお金を何に使っているのか全く把握できないのが、デメリットと言えばデメリットです。

3.個別に分担にしている

続いては、支払う項目ごとにそれぞれが支払う「個別分担タイプ」です。個々の支払いが主なため、さらにお金が自由に使える一方で、お金の流れが見えなくなる恐れがあります。

固定費と変動費をそれぞれ分担

トムさん

40代

男性

会社員

東京都

支出の項目ごとに分担する夫婦

お互いの収入は、別々に管理しています。生活費については、家賃や光熱費などの固定費は夫、娯楽費や外食の支払い、交際費などの変動費は妻と決めています。

このような分担方法は、「男は仕事」「女は家事」という風潮からの暗黙の了解です。特に、話し合いをして決めたわけではなく、自然の流れでこうなりました。

夫の分担の方が多いような気がしますが、妻の家事分担率がほぼ100%のため文句は言えません。

夫婦でも、お互いのプライベートは大事です。当然、貯蓄も別々です。収入を別々にするメリットは、ストレスが溜まらないことだと思います。

一方で、デメリットは家計全体のお金の流れがわからない事です。今はいいですが、行き当たりバッタリの生活で、将来の展望が立てづらいです。

4.夫がほぼ全額を支払う

最後に見ていくのが、どちらか一方が家計を支払う「全額支払いタイプ」です。お金の流れがシンプルなため管理しやすい反面、負担する側が自由に使えるお金が少なくなる場合があります。

妻の給与は妻のもの

ハマゾウさん

40代

男性

会社員

東京都

夫がすべて家計を負担する夫婦

ウチは共働きですが、基本的に私は給与から食材購入費として3万円を払います。また、外食は基本的に私が支払い、残りは生活費や貯蓄として使うことになります。

これで足りない場合は妻が支払うことになりますが、現状、妻の給与のほとんどは妻が使っています。

家計の管理は夫の私です。その理由は、妻が自他共に認めるお金にルーズな性格のためです。妻は欲しいものがあったら、何でも買ってしまいます。

そのため、特に話し合って決めたわけではないですが、私が管理することに自然となりました。私が管理するメリットは余計な支出が出ないよう管理できることです。

ですが、デメリットは離婚した場合です。結婚中に貯めたお金は、夫婦が協力して得た財産として妻と折半になってしまうので、離婚は絶対にできません。

夫婦でお金の流れを把握すべし

共働き夫婦の家計において、どちらか一方に管理をまかせてしまうと、もう一方が全く家計を把握できなくなってしまうことから、定期的に家計について報告する機会を持つことが大切です。

さらに、相手の貯蓄額を把握していないせいで、夫婦そろって貯蓄額がゼロなんてことになりかねないため、「収入の○%は貯蓄に回す」とか「大きい買い物をする際は報告する」など、最低限のルールを決めて管理をする必要があります。