電気代を節約したいなら家電の使い方を見直すべき
電気代を節約する方法で効果的なのは使用している家電の消費電力を抑えることですが、暑い夏や冬場にエアコンや暖房器具を使わないのは体に悪いですし、冷蔵庫の温度を抑えすぎて食材を腐らせては節約している意味がありません。
家庭で使っている家電にふさわしい節電の仕方を知らないと故障の原因になることや、節約効果が得られない可能性があります。家電別の電気代節約術を確認して、家計に優しい使い方を心掛けましょう。
電気代の節約が期待できる家電1位 エアコン
エアコンは消費電力の多い家電ナンバーワンですが、夏の暑い時期や冬の寒い日にエアコンをつけるのを我慢していると、体調を崩して医療費のほうが高くつく可能性があります。毎日快適に過ごしながら、エアコン代を浮かせる方法を試してみましょう。
サーキュレーターとの併用で電気代が節約できる
エアコンとサーキュレーターを併用することで、効率よく部屋の温度を調節することができます。エアコンのみの使用と比較すると1日当たり10円前後お得になることがあるので活用しない手はありません。
エアコンの冷気は下に溜まる性質があるので、足元に降りてくる冷たい空気を循環させることがポイントです。
冷房使用時のサーキュレーターの使い方
- エアコンの風向きを水平にする
- サーキュレーターを水平に向けてまわす
暖かい空気は天井付近に溜まりやすい性質があるため、次の方法で空気を循環させると暖かく過ごすことができます。
暖房使用時のサーキュレーターの使い方
- エアコンの温風を下に向けるよう風向きを調節する
- サーキュレーターを天井に向かってまわす
つけたり消したりせず適温をキープする
エアコンは通常運転時よりも電源を入れたときのほうがより多くの電力を消費するため、節約を意識してこまめに電源をつけたり消したりしていると逆に電気代が高くなってしまいます。
エアコンの節電ポイントは温度を夏28℃・冬20℃に設定して自動運転させることですが、高齢の方や乳幼児がいるご家庭では無理をし過ぎず心地よいと感じる温度を保ちましょう。
電気代の節約が期待できる家電2位 冷蔵庫
冷蔵庫は引っ越しや大掃除の時でないとコンセントを抜く機会がなく、電源が入ったままの状態なので電気代がかさみがちです。冷蔵庫の中身を腐らせずに電気代を節約する方法はあるのでしょうか?
壁から10cm以上離した場所に設置する
冷蔵庫の周りに適度なスペースを持たせることで、年間1000円ほど電気代を安くすることが可能です。
すき間なく壁に面している状態では、冷蔵庫の熱をうまく逃がすことができず電気代が無駄にかかってしまう原因になります。
冷蔵庫の電気代を節約するには壁から10cm以上離して、適切な設置方法を守ることが重要です。
冷蔵室・冷凍室によって食材のしまい方を変える
冷蔵庫に食材を詰めすぎると冷気が行き渡らなくなり無駄な電気代がかかってしまうのは有名な話ですが、冷凍庫の場合はすき間なく凍った食材を詰めたほうがお互いに冷やし合う効果が高まり節約になります。
冷蔵庫の扉を開ける回数・時間を減らす
冷蔵庫の開閉の回数を減らすことも節約につながりますので、トレーやかごを活用して必要なものを一気に取り出すといいでしょう。
冷蔵庫の中を整理整頓して探しやすく分類することで、必要なものがどこにあるか一目でわかり扉を開けている時間が減ります。
電気代の節約が期待できる家電3位 照明器具
照明器具はエアコン、冷蔵庫の次に消費電力の多い家電ですが、節約を心掛けながら生活すれば電気料金を安くすることが可能です。
LED照明に替えると電気代節約以外にもメリットがある
蛍光灯や白熱灯電球を使用しているご家庭では、LED照明に変えることで電気代の節約ができます。特に引っ越しの予定がない方や新築を考えている方はLED照明がおすすめです。
LED照明のメリットは電気代が抑えられることと、電球自体の寿命が長いため、買い替えのコストや付け替えの手間がほとんどないところです。
リビングのシーリングライトを蛍光灯からLEDに替えることで年間5000円ほどの電気代節約が可能ですし、蛍光灯よりも格段に寿命が長く、メーカーのホームページには1日5.5時間使ったとしても約10年間は使用可能と記載されています。
電気代の節約に加え、いざと言う時に明かりがつかない、蛍光灯を変えなければならないといったわずらわしさからも解放されます。
5年間保証がついているLED電球もありますので、買い替えを検討している方は安心できるメーカーの製品を購入することをおすすめします。
消し忘れのないようこまめに消す
電気をこまめに消すことや、消し忘れのないよう意識するだけでも月の電気料金は変わってきます。
うっかり忘れてしまう、自分は気を付けているけど子供や家族がつけっぱなしにするという場合は、玄関やトイレなど消し忘れの多い場所に人感センサーライトを設置するのもいいでしょう。
ひとつの部屋で一家団欒を楽しむ
家族がひとつの部屋で過ごすと複数の部屋の照明をつける必要がなくなり、照明器具の電気代を浮かすことができます。
寝る前のゆったりと過ごす時間は少し照明を落とすと家計に優しく、疲れた体をリラックスさせる効果もあります。
照明に調光機能がついていない場合は、ソーラーLEDランタンを活用すると電気代がかからず、ほのかな明かりで心を癒すことができるでしょう。
日が短く外出の頻度が減る冬場は特に照明を使うことが多くなるので、ひとつの部屋で一家団欒する時間を積極的に作ってみましょう。
電気代の節約体験談【我が家のルール】
電気料金の節約に励む主婦の方に、家庭の電気代を節約するために実践している方法を聞いてみました。家族みんなで協力することで節約効果はさらにアップするでしょう。
浮いた電気代で旅行に行こう
まみさん
40代
女性
自営・フリーランス
京都府
電気代の節約を始めて3000円程度は節約できています。両親と暮らしている私が実践している電気代の節約方法は、必要のない明りをつけないことです。
台所には天井の蛍光灯と手元用の蛍光灯がありますが、手元用の明かりのみをつけています。
以前は大きいテレビを使っていたのですが、小さいものに買い替えました。家族が一日中テレビをつけていることがあるので、これだけでだいぶ電気代が減りました。
夜間は防犯のため玄関の照明をつけっぱなしにしていましたが、もったいないと感じソーラータイプの電灯に変えました。
「浮いた電気代を貯金して旅行にでも行こうよ」と両親に提案して、家族共通の目標を決めました。
電気代の節約は家族みんなで意識して習慣づけることが大事だと感じたからです。
すると1日中だらだらとテレビを眺めていた父も、番組表で見たい番組をチェックするようになり、電源を消している時間が増えました。
まだ目標の金額には到達していませんが、今年は親子3人で旅行に行く予定です。
夜更かしするから電気を使う
かなさん
30代
女性
主婦
三重県
私たち一家は夫と小学生と幼稚園の子供2人の4人家族です。我が家の電気代節約方法は、夜8時以降は照明を落とし、子供たちに早めの就寝を促すことです。
夫が残業の日に限られてしまいますが、照明を暗くすることでテレビやパソコンなどの電気製品の使用も控えることができます。寒い冬は早めに就寝がすることで、最低でも月1000円程度は節約できます。
電気代をより節約するために、照明は自動で徐々に明るさを落とす設定にしています。夕方5時くらいから始めて8時にはほぼ真っ暗な状態です。
子供たちは暗くなるにつれ「就寝モード」になってくれますし、私もタイムリミットがあることで早めに家事を済ませるようになりました。
エアコンを買い替えてキャットドアにしました
猫田さん
50代
女性
公務員
愛知県
夫と私、娘一人の3人と、ねこ三匹のマンション暮らしですが、電気代を節約するには家にいないのが一番だと考えています。
家にいるとありとあらゆる電気代がかかるので、アルバイトをしたり図書館に出かけたりして電気代を浮かせています。
我が家は猫を飼っているため、夏はエアコンがかかせません。いつもリビングのエアコンをつけっぱなしにして出かけています。
もし停電などがあっても猫が熱中症にならないように電気代はかかるけれど、ほんの少しリビングのドアを開けていました。
そこで、数年前に思い切ってリビングのドアにキャットドアをつけました。もし停電になっても猫はキャットドアから出入りできます。
リビングのドアをしめてエアコンをかけっぱなしにして出掛けることができるようになりました。
リビングのエアコンは15年も前のものだったので、最新モデルに変えました。電気代が大幅に安くなるというふれこみがあったからです。
リビングのエアコンを買い替えて、キャットドアにしただけで結果的に2千円程度の節約できました。
新しい電力会社と契約することで、電気代が節約できるそうなので、検討していきたいと思います。
コンセントを抜いちゃいます
さなえさん
30代
女性
主婦
千葉県
未就学児が2人いる4人家族です。リモコンを使用する電化製品は待機電力が発生すると耳にしたことがあるので、エアコンやテレビのコンセントはこまめに抜くようにしています。
おおよそではありますが、コンセントをさしっぱなしにした状態と比べて年間で1,000円以上は節約できています。
家族で生活しているとすべてに目が届かないため、どうしても無駄に電気を使用していることがあります。
家族全員がなるべくこまめに電気を消したり、少し暗くても我慢する、電気をしっかり消すといったことで電気代は節約できます。
乾燥機能は使いません
みゆこさん
30代
女性
主婦
千葉県
小学生と未就園児がいる4人家族です。電気代がかかりそうなことはなるべくしないようにしています。
例えば、ドラム式の洗濯機を使っていますが、なるべく乾燥機能は使わないようにしています。
部屋干しがあまり好きではないので、お天気をしっかりチェックしています。何日も雨が続くような時は乾燥機も使いますが、なるべく量を少なくして、どうしても洗う必要のあるもののみに限定します。
食洗器も便利なので使いますが、乾燥機能はほとんど使いません。食洗器を使う時は出かけないようにして、洗浄が終わったタイミングで食洗器を開け余熱で乾かしています。
電気代の節約はできる範囲でコツコツやることが大事
電気代の節約術は一定期間続けないと効果を実感することはできません。前回の電気料金より安くしたいという気持ちを持ち続け、コツコツと努力し続けましょう。
電気代を安くしたいばかりに、キリキリと節約に励んでいると心が暗くなってしまいます。健康でいることが一番の節約法と考え、ライフスタイルに合わせてストレスがたまらない程度の節約を長く続けていきましょう。
電力会社を変更することで割引が受けられ電気料金が安くなるケースがありますので、電力会社の変更は得?電力自由化による新電力の選び方も参考にしてみてください。