節電につながる部屋の寒さ対策の7つの方法
暖房器具は、エアコンやファンヒーター、こたつなどさまざまありますが、それぞれに合った省エネの方法があることから、賢く活用して上手に節電することが大切です。特に、日頃から次のような方法を取り入れることで、電気代の節約につながります。
(参考:資源エネルギー庁「上手な節電の方法」)
1.冬場は厚手のカーテンを取り替える
窓からの冷気をシャットアウトするためには、断熱性の高いカーテンが有効です。冬の寒い時期になったら、厚めの生地を使った冬用のカーテンに取り替えて、部屋の気密性を高めましょう。また、すき間が空いていると、冷たい空気が入ってくるため、窓の幅に合った床まで届く長さにする必要があります。
2.暖房と扇風機を併用する
いくら暖房で部屋の空気を温めても、温かい空気が天井に向かって上がることによって、足元が冷えやすくなるため、扇風機を使って温かい空気を循環させてると、効率的に部屋の空気が温まります。扇風機は、風が天井に向かって吹くように、上向きに設置するのがポイントです。
3.暖房器具のフィルターはこまめに掃除をする
エアコンのフィルターがほこり等で目詰まりしていると、必要な空気をエアコンの内部に取り込もうとして、ファンを強く回転させる必要があるため、電気代が余計にかかってしまいます。エアコンのフィルターを月に1~2回掃除するだけでも、約700円ほど電気代の節約につながります。
4.電気カーペットは直接床に置かない
電気カーペットをフローリングの床に直接置いて使っていると、床に熱が逃げてしまうため、電気カーペットを使用する際は、断熱マットを電気カーペットの下に敷くことで電気効率がアップします。電気カーペット用の断熱マットは、ホームセンターなどで千円程度で販売しています。
5.こたつは厚めの掛け布団と敷き布団を使う
せっかくこたつの中を温めても、すきまから熱が逃げてしまうと電気代の無駄になることから、厚めの掛け布団と敷き布団で内部の熱を遮断することで、その分こたつの設定温度を下げましょう。さらに上半身は、カーディガンやストールを羽織るなどの冷やさない工夫が大切です。
6.床暖房の上に敷き物を敷かない
床暖房の場合、空気を暖めるエアコンやファンヒーターと違って、床から直接伝わる「伝導熱」と、部屋全体に広がる「輻射熱」によって部屋の中が温まります。そのため、床暖房を設置している部分には、できるだけ敷物を敷いたり物を置かないようにして、効率的に熱が伝わるようにする必要があります。
7.適切な服装で体温を上げる
エアコンなどの暖房器具の設定温度を18~20度にして肌寒さを感じた場合、さらに設定温度を上げるのではなく、服装で調整するようにしましょう。身につける物によって、体感温度は次のようにアップします。
防寒アイテムと体感温度の関係
- ひざかけ : +2.5℃
- カーディガン : +2.2℃
- ソックス : +0.6℃
窓からの冷気の流入を防ぐ寒さ対策
室温の低下には、窓を介した外からの冷たい空気の流入と、窓から外への熱の放出が影響しています。そのため、次のような方法で、窓を通して部屋の温度が下がらないようにする必要があります。
1.断熱・断冷カーテン
すき間風をシャットアウト
まゆさん
20代
女性
主婦
愛知県
今、我が家では主にエアコンを使用しているのですが、古い社宅なので、窓からのすき間風がひどく、いくら温度を上げてもなかなか部屋が暖まらずに悩んでいました。
ある日、同じ社宅の友人宅に遊びに行った際、断熱・断冷カーテンがかかっており、室内がとても暖かくて驚き、さっそく同じカーテンを購入しました。
部屋の中が、これまで使っていたレースカーテンとは段違いに温かく、昼間はエアコンなしでも暖かいくらいです。窓のサイズより少し長めにしたことで、下からの冷気をより効果的に遮断されて、足元が温かく感じます。
古いアパートなどのすきま風にお悩みの方にはぜひおすすめしたいです。
2.窓にプチプチを貼る
窓の結露防止にもおすすめ
リツさん
30代
女性
主婦
富山県
この冬に富山県に引っ越してきました。ファンヒーターとだるまストーブを使っていますが、思った以上に雪が多くて冷え込みが厳しく感じています。
特に、窓からの冷えが激しいため、遮熱効果のあるカーテンを選び、さらに、窓にプチプチシートを貼って断熱効果を上げています。おかげで、窓から入ってくる冷気が気にならなくなりました。
少しでも節約できたらと思い始めましたが、周りからみたら貧乏チックに見えるかもしれないです。
3.段ボールで断熱する
想像以上の効果です
タカさん
30代
女性
会社員
神奈川県
我が家では、エアコンとホットカーペットを使用していますが、少しでも節約になればと思い、ホットカーペットの設定温度を半分にし、その代わりに窓の隙間からすき間風がこないようにダンボールを貼り付けて、足元が冷えないように工夫しています。
また、エアコンを使うと部屋が乾燥して、体調を崩しやすくなるのですが、エアコンを全く使用しないのはさすがに寒いので、部屋が暖まったら消すようにしています。
寝る時は足元を温めると寝やすくもなるので、エアコンはタイマーで消し、湯たんぽで足を温めて寝ています。この方法で、電気代が前年度より安くなり、体調面もよくなりました。
4.雨戸を閉める
断熱効果で寒さ軽減
しばさん
40代
女性
主婦
宮崎県
私が自宅で実践している寒さ対策は、窓に雨戸が設置されている部屋は、夜になったら雨戸を閉めることです。雨戸がない窓は、厚めの段ボールを窓側にはめ込みます。
昨年の冬、寒暖差が大きかったせいか、一部の窓にヒビが入り、ガラスを入れ換えることになったため、室温との差をなるだけ小さくするための対策としてはじめました。
この方法は、簡単でしかも費用がかからないのでおすすめです。また、段ボールの替わりに使い古した分厚いタオルでも、幾分寒さ対策に使えると思います。
防寒グッズを使った寒さ対策
暖房費を節約するために、いっぱい着込んだからといって、必ずしも体が温まるという訳ではありません。次に紹介するような防寒グッズを利用することで、効率的な寒さ対策をしましょう。
1.着る毛布
まさにダメ人間製造機
めいさん
20代
女性
会社員
神奈川県
節約のためにエアコンの設定温度は低めにして、着る毛布を着るようにしています。自宅が寒く、これまでは高い設定温度でエアコンを使い続けていたのですが、冬場の電気代が想像以上に高くなってしまったからです。
そのため、暖房器具にあまり頼らずにすむように、着る毛布を買いました。着る毛布のおすすめポイントは、着たまま移動できることです。今までは暖房のない部屋には行きたくなかったのですが、あまり寒さを感じずに済むようになりました。
もう一つのおすすめポイントは、着たまま眠られることです。そのまま起きれるので、朝寒くて布団から出れないということもありません。
2.ブランケット
足元の冷えを防ぎます
ハマゾウさん
40代
男性
会社員
東京都
我が家では一人一枚ブランケットを渡しています。食事の時、寒いようであれば足に巻くようしています。腰の辺りで紐で止めてちょっとした巻きスカートのようにしてもらっています。
冬場だけテーブルの下に絨毯を轢くことによって、さらに足元の寒さ対策をしています。
また、ウチには猫がいるので、ソファーに座ってテレビを見るときは、猫を抱っこして防寒対策に協力してもらっています。お互いのぬくもりで暖を取れて、さらに愛情も感じられるのでWin-Winな寒さ対策かと思います。
3.ルームブーツ
冬の定番アイテムになりそうです
ヤスさん
30代
女性
主婦
和歌山県
私は冷え性なので靴下の重ね履きをしているのですが、キッチンで食事を作る時などは、室内ブーツを履いています。間違いなく温かいので、かなり重宝しています。
最初は可愛いデザインに惹かれて購入したのですが、一度使い始めたら、今では手放せない防寒アイテムです。
足が冷えやすい冬場のフローリングの床でもポカポカしているので、きっと手放せなくなると思います。
4.レッグウォーマー
足元がいつもあったか
みほさん
20代
女性
パート・アルバイト
東京都
家では主にエアコンを使っていましたが、それだけでは電気代が気になるので小さな電気ヒーターと使い分けています。ただ、それでもやはり節約はしたいので、レッグウォーマーを着用して寒さ対策をしています。
人の身体は足元から冷えやすいと聞くので、その点レッグウォーマーは足首からふくらはぎの辺りまでしっかりガードされて、芯から暖まるという感じがします。
祖母がプレゼントしてくれたものですが、自分では買おうと思ったことがなかったので、もらった時は少し新鮮でした。
体の中から温める寒さ対策
電気代をケチったせいで風邪をひいてしまっては本末転倒です。普段から、次のような方法で体温を温めておくと、暖房の設定温度が低くても寒さが気にならなくなるだけでなく、免疫力もアップします。
1.体が温まる食事を摂る
体の芯からポカポカ
たまごさん
30代
女性
主婦
大阪府
主に床暖房を使っていますが、冬になり24時間使用していると電気代がかかりすぎて困っていました。そこで、床暖房の温度をさげて他でカバーする方法を実践しています。
まずは、冬の食事は熱々のグラタンやスパイスたっぷりのカレーライス、超辛口のマーボー豆腐など、体が温まる食事を心がけています。特に、手抜きができる鍋をすることが多いです。
さらに、部屋の中では基本的に厚着をし、それだけでは寒いのでブランケットをかけています。
2.首・手首・足首を温める
体の冷えにおすすめです
まなさん
30代
女性
主婦
兵庫県
家族が揃っているときは、エアコンを使用しますが、一人で自宅にいるときは、節約を考えてコタツを主に使用しています。さらに、暖房費を抑えたいと思い、あまり気温が低くない日は、暖房はつけずに洋服で調整しています。
特に、気をつけているのが、首と手首、足首を温める服装にする事です。3つの部位を温めると、冷えた血液が全身に回るのを防いで、体が温まるのだそうです。
首元と手首は、袖のすぼまったデザインのタートルネックやハイネックのニットを着て温めます。さらに、靴下の重ね履きをして、手首や足首を温めています。
3.筋トレで体温を上げる
北海道の厳しい冬を乗り切る方法
のび太さん
40代
男性
会社員
北海道
自宅では天然ガスを使った潜熱回収型ガス給湯暖房熱源機というもの使っていて、暖房と床暖房をフル稼働させると当然暖かいのですが、ガス料金と電気料金が馬鹿になりません。このままでは生活が厳しくなってくるので対策を練りました。
そして始めたのが、筋トレによって基礎代謝をあげて、自分自身を発熱させることです。朝起きてひと息ついたら熱い風呂に入り、それから腕立てふせと腹筋、背筋を鍛えます。このルーティーンで体温をあげると、朝は床暖房をつけてません。
さらに、冬向けの機能性下着の重ね着をすれば、就寝前の一時間前に暖房を切っても充分に対応出来ます。
お金をかけなくても部屋の寒さ対策は可能です
部屋の寒さは、窓や壁のリフォームによって解決することは可能ですが、賃貸アパートや賃貸住宅に住んでいる方や、高額のリフォーム代の支払いが難しいという方にはおすすめできません。
ここで紹介した方法は、あまりお金をかけずできることばかり。複数の方法を上手に併用することによって、効率的にお部屋を温めることができるはずです。
そのほかに、電気代の節約術に興味のある方は、こちらをお読みください。