在宅ワークとは?
在宅ワークとは、「パソコンやスマホなどの情報通信機器を利用し、請負契約に基づいて、サービスの提供等を行う在宅での仕事」のことで、離れた場所で働くことからテレワークとも呼ばれています。
出産や育児による従業員の離職を防ぐことができるほか、遠隔地の人材を雇用することができることから、政府が進める「働き方改革」を実現するための対策として、厚生労働省が支援サイトの運用や相談窓口の設置を行っています。
在宅ワークに関する総合支援サイト「ホームワーカーズウェブ」
在宅ワークにはどんな仕事があるの?
在宅ワークには、パソコンやスマホが使えれば誰でもできる仕事から、専門的なスキルが求められる仕事まで、さまざまな職種があります。在宅ワークの一例として、次のような仕事があげられます。
在宅ワークの主な仕事例
- データ入力
- テープ起こし
- 広告メールの作成・文章入力
- 調査・マーケティング
- ライティング
- Webコンテンツ制作
- Webデザイン・グラフィック
- イラスト制作
- 翻訳
- 電話による関連業務
参考元:厚生労働省 ホームワーカーズウェブ「在宅ワークの仕事例」
在宅ワークの探し方
在宅ワークの求人募集は、求人誌や求人情報サイトにも掲載されていますが、最近は、アウトソーシングに登録して、運営サイトで仕事を見つけるのが一般的になりつつあります。
ただし、大手のクラウドソーシングサイトでは、仕事のカテゴリや案件数が多く、支払いの安全性が高い一方で、登録者が多く競争率が高いため、好条件の案件はなかなか受注できないというケースも多いようです。
そのほかの仕事の見つけ方には、在宅ワークの関連セミナーに出席するほか、以前の勤め先にお願いしたり、知人を通して紹介してもらったりする方法もあります。
主婦8人の在宅ワーク体験談!私達こんなお仕事しています
在宅ワークをやってみたいけど、私にできるかしら?と不安に感じている方は多いはず。そこで、在宅ワークの経験をお持ちの8人の主婦の方に、どんなお仕事をどのように見つけたのか聞いてみました。
さらに、実際に取り組んでみないと分からない、在宅ワークのメリットとデメリットについて教えていただきました。
1.ブログなどの記事の作成
まるんさん
30代前半
女性
主婦
福岡県
私がやっていたのは、化粧品やサプリメントのレビューなどをブログに紹介するような在宅ワークです。たまたまテレビで紹介されているのを見たのがきっかけで、ネットで調べて応募しました。
在宅ワークで得たお金は主に、自分のために使っています。洋服、バッグ、靴、化粧品、美容院代のほかに、ママ友とのランチ会や飲み会、子供と一緒に食べるちょっと贅沢なスイーツを買う費用にあてています。
在宅ワークのメリットは、自分が興味のあるお仕事をして、お小遣いが得られることだと思います。逆にデメリットは、月々の収入としては不安定で、少額な点です。今のところ、収入をあてにして買い物をすることはできません。
シャンティさん
40代後半
女性
主婦
埼玉県
ブログなどの記事を執筆する在宅ワークを行っています。インターネットで色々と検索しているうちに、今のお仕事にたどり着きました。在宅ワークで得たお金は、主に、塾通いに伴う子どもの教育費に使っています。
在宅ワークのメリットは、自分の好きな時間に取り組めることです。仕事に取り組む時間は家事や自分の体調などで限られてしまうのですが、主婦の場合、1日のうち多少は自由な時間ができるので、気軽に取り組むことができます。
デメリットは、お受けした仕事の量がどれくらいあるのか、その時になってみないと分からないことです。また、いただくお金とかかった時間を元にして時給に換算すると、外で働く場合に比べてかなり少ないことだと思います。
2.データ入力
えりんぎさん
30代前半
女性
主婦
大阪府
以前、データ入力の在宅ワークをしていました。主に名刺の内容を入力するものや、難しい漢字を入力するものでした。この在宅ワークはSNSを通じて知りました。最初に身分証のコピーなどを送ると、お仕事が始められるというシステムでした。
在宅ワークのメリットを振り返ると、自分の都合に合わせて取り組むことができる点だと思います。また、出勤するための服装やお化粧の準備が不要で、通勤に時間をとられない点も良いです。
ただ、お仕事を探し続けなければならないのと、納期をしっかり守る必要があるので、根気や厳しい自己管理が必要です。また、スキルがないと、外で働くよりも収入が低くなってしまうのもデメリットかなと思います。
ぶっちょさん
30歳
女性
主婦
千葉県
クラウドソーシングのサイトに登録し、主にデータ入力などの簡単なタスクをこなしています。短時間でやれる簡単な案件しかしていないので、単価も安くわずかな収入ですが、生活費の足しにしたり、ヘソクリにして貯めたりしています。
在宅ワークの最大のメリットは、家にいながら、時間のある時に作業が出来ることだと思います。子育てをしていると働きたくても働けず、でも、たまには手が空くこともあるので、このわずかな時間を少しでも有効活用したい時にとても助かります。
デメリットとしては、こなす案件にもよりますが単価が安いように思います。あとは、お互いに顔が見えずネット上でのやりとりになることです。ほとんどが優良な方ですが、変な業者にあたった時はかなりやりづらいです。
3.アンケートへの回答
ぼんぼりさん
40代半ば
女性
主婦
埼玉県
現在、アンケートへの回答の在宅ワークをしています。この仕事は、利用している携帯会社が配信している仕事探しのサービスで知りました。
在宅ワークのメリットは、身なりを気にしなくていいのでお金が掛からないのと、時間も自分で決められる点です。逆に、デメリットは、簡単なお仕事は0~1円単位なのと、サイトの見方や使い方で戸惑うことが多い点です。
スマホで仕事を選ぶ際、高額な案件が課金だったり、別の提供元の会社のサイトに進む必要があったりと、スマホ初心者にとっては難しく、一緒に働いている仲間もいないので、本当に安全なのか気軽に誰かに聞くこともできず、戸惑いや不安もあります。
minさん
20代前半
女性
主婦
北海道
アンケートなどの在宅ワークを行なっています。旦那の収入だけじゃ足りないと思いネットで在宅ワークを検索したところ沢山あって、今はアンケートだけでも3サイトくらいやっています。生活費や子供にかかる費用に使っています。
在宅ワークは家から出ないで作業ができるので、子供がいて外で仕事ができない方や学生のお小遣い稼ぎ程度にはいいと思います。アンケートなら気軽にできるので。
でも、アンケートだとコツコツやらないとなかなか収入を得ることができないので、思っていたよりもあまり稼げていない気がします。高い報酬を得るには難しい仕事になってしまうので、簡単なものでも稼げるものがあるといいと思います。
4.Webデザイナー
さかなさん
35歳
女性
主婦
岡山県
デザイナーとして働いていましたが、妊娠を機に退職しました。子供が2歳になり、そろそろ仕事をはじめようと思うようになりました。でも、私の住んでいる地域は待機児童が100人ほどいる保育園激戦区で、子供を預けて働くのは難しい状況でした。
そこで、以前勤めていた会社に問い合わせたところ、ありがたいことに補助的な画像加工などの仕事が頂けることになりました。そこから少しずつですが、コンスタントに仕事をいただき、お給料を子供のために貯金できるほどになりました。
在宅ワークは、自分のペースで出来る事が1番の魅力だと思います。ただ、まだ子供が小さいので、思うように時間がとれないことがあるのと、収入が安定しない点もデメリットだと思います。
5.ネットショップの運営
さゆりさん
38歳
女性
主婦
東京都
趣味で始めたプリザーブドフラワーのアレンジを仕事にしたいと思い、プリザーブドフラワーアレンジメントのオンラインショップを開きました。お教室の先生が運営しているのを知り、真似してみようと思い始めました。
収入といえるほどの金額ではありませんが、黒字になった月は、そのお金でデザインの勉強や運営のノウハウを学ぶための書籍を購入したりしています。このお仕事は時間の自由もききますし、自分の裁量次第で長くお休みを取ることもできます。
しかし、お店を開けている以上、24時間体制で対応しなければいけない時もありますし、当然ミスは許されません。トラブルが起きた時に助けてくれる人が誰もいないので、相当の覚悟を持って向き合わなくてはと思っています。
在宅ワークはメリットとデメリットの理解が必要
在宅ワークは、家にいながらにして、好きな時間に仕事ができる便利な働き方ではありますが、デメリットがあることも十分理解しておくことが大切です。
不利な契約を結んでしまったり、トラブルに巻き込まれてしまったりしないためにも、正しい知識を身につけて、自分に合ったお仕事を見つけましょう。