ATMが不要になる?!ゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」とは?
ゆうちょPayとは、支払いの際にスマホ決済することによって貯金口座から即時引き落としされる、ゆうちょ銀行とGMOペイメントゲートウェイ株式会社が連携して提供する決済サービスです。
ゆうちょPayの利用によって、現金を持ち歩く必要がなくなるだけでなく、ATMから現金を引き落とす必要がないため、引き落とし手数料の節約につながります。また、貯金口座から引き落とされることから、口座内にある残高分しか利用できないため、クレジットカードのように使いすぎる心配もありません。
さらに、ゆうちょPayを利用することで、既にサービスを導入している横浜銀行や福岡銀行、今後導入予定の地方銀行との相互連携が可能になります。
ゆうちょPayの決済は、次のような手順で行います。
ゆうちょPayの決済方法
- スマホで専用アプリを起動する
- 店側から提示されたQRコードを読み取る
- 決済内容を確認する
- 暗証番号を入力して決済を行う
- 決済完了通知を受け取る
完了通知は、登録したメールアドレスにも送付されます。
スマホ決済といえば、Apple Payやおサイフケータイのように、スマホをかざして支払う方法が知られていますが、QRコードを読み取る方法にはどのようなメリットがあるのでしょう。
次に、その違いについてみていきましょう。
QRコード決済とFelica決済の違い
画像引用:ゆうちょPayの決済方法
スマホ決済には、スマホでQRコードを「読み取る/見せる」ことによって決済を行うQRコード決済と、スマホをかざすことで、スマホに搭載されているFelicaチップから情報を読み取るFelica決済の2つの種類があります。
QRコード決済の例(スマホでコードを読み取るタイプ)
- 楽天ペイ
- Origami Pay
- paymo(ペイモ)
QRコード決済の例(スマホのコードを見せるタイプ)
- LINE Pay
- d払い
- Yahoo!ウォレット
※Yahoo!ウォレットでは、今後、読み取るタイプのQRコード決済の導入を予定しています。
Felica決済の例
- おサイフケータイ
- Apple Pay
- Google Pay
Felica決済は、主に日本国内で使われている一方、QRコード決済は、中国などの海外で広く使われていることから、2020年に開催されるオリンピックに向けて、国内での利用の増加が見込まれている決済サービスです。
さらに、Felica決済の場合は、1台数万円もするFelica情報を読み取る端末を導入しなければならないのに対して、QRコード決済は導入コストが比較的安いため、店側にとって導入しやすいというメリットもあります。
だたし、QRコード決済を行う場合、支払いの際にいちいちアプリを起動して、QRコードを読み取る/見せる行為が必要になりますが、Felica決済ではスマホをただかざすだけなので、Felica決済に慣れてしまった人にとっては、QRコード決済は面倒に感じるかもしれません。
現在利用できるゆうちょ銀行のキャッシュレス決済
ゆうちょPayのサービス開始まで待てないという人に、現在ゆうちょ銀行でキャッシュレス決済が可能な4つのカードをご紹介します。特に、スマホでの利用が可能なカードは、スマホ決済派におすすめです。
1.クレジットカード
画像引用:jp-bank.japanpost.jp
ゆうちょ銀行のクレジットカード「JP BANK カード」は、利用することでポイントが貯まり、付帯サービスとして、家族カードやETCカードのほかに、次のような電子決済サービスを利用することができます。
クレジットカード ブランド | 電子決済・電子マネー |
---|---|
VISA、Mastercard | Apple Pay |
iD | |
JCB | Apple Pay |
QUICKPay |
2.電子マネー搭載キャッシュカード
画像引用:jp-bank.japanpost.jp
電子マネー搭載キャッシュカードは、JR東日本の交通系ICカードのSuicaを搭載したカードです。通常のキャッシュカードとして使えるだけでなく、Suicaエリアで電車やバスに乗ったり、電子マネーとして利用したりすることができます。
3.プリペイドカード
画像引用:jp-bank.japanpost.jp
プリペイドカードのmijica(ミジカ)は、ゆうちょ口座やゆうちょATMから事前にチャージすることによって、VISAマークがあるお店で利用することができます。貯まったポイントをチャージすることができ、mijica間の送金も可能です。
4.デビットカード
画像引用:jp-bank.japanpost.jp
総合口座の開設時、または別途窓口で申し込むことによって、総合口座のキャッシュカードをデビットカードとして使うことができます。無料でJ-Debitマークのある加盟店で利用できるため、クレジットカードを持たないという人におすすめです。
ゆうちょPayで貯金口座の利便性が高まります
ゆうちょPayを利用することで、これまでの現金を引き出す手間が省けるため、頻繁に郵便局やコンビニに行けない人や、あまり現金を持ち歩きたくない人におすすめのサービスです。
さらに、後払い型のクレジットカードと違って、即時引き落とし型のため安心して利用できるほか、今後さまざまな用途への利用が期待されることから、2019年2月のサービス開始が待ち遠しいという人は多いのではないでしょうか。