Google Payとはスマホひとつでお財布代わりに使える電子決済アプリ
Google Pay(グーグルペイ)とは、もともとあったGoogleのAndroid PayとGoogle Walletの2つのサービスが、2018年2月に統合されてできた電子決済アプリです。お店での支払いや交通機関の利用のほか、インターネットでの支払いなどで利用することができます。
電子マネーやクレジットカード、ポイントカードなど、スマホ一つでさまざまな用途に利用できることから、使い方次第で新たなお財布としての活躍の幅が広がります。
Google Pay(グーグルペイ)にできること
Google Payは、財布の中でかさばるカード類を一元管理できるだけでなく、Webサイトでの支払いにも役立つ便利なアプリです。具体的には、次のような使い方をすることができます。
1.電子マネーで買い物をする
電子マネーとは、現金がなくても支払いができる電子決済サービスです。お店で支払う際は「○○で払います」と、どの電子マネーで支払うか店員さんに伝えてからスマホをかざします。
Google Payで利用できる電子マネーは次の4つです。
Google Payで使える電子マネー
- Suica
- 楽天Edy
- nanaco
- WAON
- QUICPay
JR東日本のSuicaは電子マネーとしてだけでなく、スマホを改札でかさずことで、もちろん交通系ICカードとしても使えます。
2.お店でクレジットカードを利用する
Google Payにクレジットカードを登録することで、カード類をいちいち持ち歩くことなく、スマホ一つでカード決済が可能になります。
Google Payで使えるクレジットカードは、次の3つです。
Google Payで使えるクレジットカード
- JACCS
- JCB
- Kyash
※2018年夏以降に対応予定
Kyashとは、ネット上で発行された専用のVisaカードを使って、個人間の送金を行うアプリです。通常のクレジットカード決済のように手数料がかからないほか、FacebookやLINEなどのSNSを使って簡単に送れるのが特徴です。
3.ネットショッピングで利用する
Webサイトやアプリ、オンラインショップで支払う際、「Googleで支払う」「Buy with G Pay」「Android Payで購入」などのボタンがあれば、Google Payに登録したクレジットカードでネット決済を行うことができます。
Google Payでは、実店舗で利用できるクレジットカードの種類は多くありませんが、アプリやオンラインショップの支払いにGoogle Payを利用する場合は、Googleのアカウントに登録していれば、どのクレジットカードでも利用可能です。
4.ポイントカードを使ってポイントを貯める・使う
スーパーやコンビニでの買い物のほか、アンケートサイトやポイントサイトの利用によって獲得したポイントを、Google Payに登録したポイントカードに貯めたり使ったりすることができます。
Google Payで使えるポイントカードは、次の2つです。
Google Payで使えるポイントカード
- dカード
- Tカード
dカードとは、ドコモのケータイや光ドコモの回線利用のほか、マクドナルドなどの店舗の利用によって、dポイントが貯まるカードです。
また、Tカードでは、TSUTAYAでのCDやDVDのレンタル、ファミリーマートなどのコンビニやスーパーでの買い物のほかに、キャンペーンやゲームなどで、Tポイントを貯めることができます。
5.Googleサービスの支払いに利用する
アプリや映画、動画、音楽、ゲームなど、Googleの有料のコンテンツを購入する際、Google Payなら、Googleのアカウントに設定しているお支払方法で簡単に支払うことができます。
次のサービスは、Google Payが利用できる一例です。
Google Payが使えるサービスの例
- Google Play
- Googleフォト
- Google Cast
- Googleアシスタント
6.Google pay のSuicaを利用する
Google payはSuicaにも対応していますので、Suicaに対応している交通機関ならどこでも利用できます。改札機を通る際は、アプリを立ち上げずにそのまま対応端末をかざすだけでOK。通勤通学時にスマホひとつで乗り降りができて便利です。
Google Payに対応している機種は?
Google Payアプリを設定するためには、お使いのスマートフォンのAndroidのバージョンがv5.0(Android Lollipop)以降でなければなりません。
また、国内で電子マネーを使ったり、Suicaで電車に乗るために、NFCやFelica搭載のおサイフケータイに対応している機種であることが前提です。
Google Payアプリは、こちらからダウンロードできます。アプリ起動後、要求に応じて電子マネーやカードの設定を行いましょう。
Google Pay - これからのお財布
Google Payのメリット
Google Payの使い方はいろいろありますが、具体的にどのような特徴があるのでしょう。Google Payメリットとして、次のような3つのことが挙げられます。
メリット1:スマホをかざすだけで支払いが完了する
Google Payの最大のメリットは、やはりキャッシュレス決済です。登録している電子マネーやクレジットカードが利用可能なお店ならどこでも使えるので、現金やカードを持ち歩く必要がありません。
さらに、小銭を探したり、おつりをやりとりしたりする必要がないので、支払い時間が大幅に短縮されます。忙しい朝の通勤時や昼休みの混みあった時間帯でも、待つことなく一瞬で決済が完了します。
メリット2:複数の電子マネーの残高が一目で分かる
画像引用:pay.google.com
Google Payでは、最大4種類の電子マネーの残高が一つの画面で見ることができるので、いざ利用しようとしたら残高がほとんどない…という事態が避けられます。
「Suicaの残りが少ないのでEdyで」というように、それぞれの残高を比較しながら電子マネーを選ぶことが可能です。さらに、nanacoやWAONの獲得ポイントが分かるので、ポイントの利用にも役立ちます。
メリット3:インターネットでのクレジットカード払いが簡単
Google Payでは、Google のアカウント設定に登録しているお支払方法をそのまま利用することができるため、スマホ決済サービスにありがちな面倒なクレジットカードの登録が不要です。
さらに、支払いの際に「今後は選択した情報を使用してこのアプリから購入する」をオンにして、Google Payのデフォルトの支払い方法に設定しておくと、次回から簡単に支払いができるようになります。
メリット4:Google payならモバイルSuicaの年会費が無料
モバイルSuicaを作るときは税込み1030円の年会費がかかりますが、グーグルペイのSuicaなら無料で作ることができます。
Suica定期券の発行や更新、銀行チャージやグリーン券の購入など、有料のモバイルSuicaでないと利用できないサービスもありますが、電車での利用はもちろん、買い物やコンビニでのチャージには対応していますので、日常使いで不便を感じることはほぼないでしょう。
Google Payのデメリット
ここまで、Google Payのメリットについて見てきましたが、続いてはデメリットについて見ていきましょう。主に、次のような3つがGoogle Payのデメリットです。
デメリット1:Android端末でしか対応していない
Google Payアプリの対応端末は、おサイフケータイが利用可能なバージョン5.0以降のAndroidであることから、NTTドコモやau、ソフトバンクのスマートフォンでなければ利用できません。
そのため、iPhoneにGoogle Payアプリをインストールして利用できないほか、お店のレジでiPhoneをかざしても、電子マネーやクレジットカードで支払うことができません。
デメリット2:おサイフケータイよりも使える機能が少ない
Google Payは、おサイフケータイに比べて使える電子マネーの数だけでなく、登録できるポイントカードや使えるサービスの種類が少ないというデメリットがあります。
しかし、Google Payでは、Googleアカウントに登録した全てのクレジットカードが利用できるため、クレジットカードをメインに利用したい人にとっては、Google Payはおすすめの決済サービスだといえます。
利用者に聞いた「私のGoogle Payの使い方」
実際にGoogle Payを利用している人は、普段どんなことに利用しているのでしょう。4人のGoogle Payユーザーに、Google Payの使い方と便利だと感じることについて聞いてみました。
普段の買い物に利用しています
コトミさん
40代
女性
主婦
東京都
妹に勧められてGoogle payを使い始めました。私は、近所のセブンイレブンで毎日、イトーヨーカドーで月に1回ほど買い物をするので、その際、Google Payに入れたnanacoを使っています。
これまでのように、いちいちお財布から現金やカードを出す必要がないので、買い物をし過ぎて荷物をたくさん持っている時などに便利です。
食事の支払いに便利です
ちいさん
30代
女性
会社員
愛知県
もともと楽天Edyを使っていたため、Google Payで楽天Edyを使えるようになったことを知り、早速使うようになりました。私は飲食店に行った際、できるだけ支払いに時間をかけたくないので、Google Payを使っています。
私は、スマホケースに免許証を入れているので、昼休みにはスマホ以外、何も持たずに出かけられます。
Suicaを入れて使っています
マサユキさん
30代
男性
自営業
東京都
スマホをXperiaに買い替えたのを機に、端末に搭載されていたGoogle Payを利用してみようと思いました。プラスチックのSuicaカードを利用していましたが、今はGoogle Payに登録して、定期券以外の電車の利用に使っています。
財布の中にカードを入れ忘れたり、財布ごと忘れてしまったりしても、スマホさえあれば電車に乗れるところが非常に便利です。
フリマアプリの支払いに使っています
コバさん
30代
男性
会社員
埼玉県
電子マネーがいろいろ使えると知り、nanaco、楽天Edy、WAON、Suicaなどの使える電子マネーを全て入れています。また、メルカリなどのフリマアプリの支払いにクレジットカードを使用しています。
Google Payでは、クレジットカードの情報を一度設定するとデフォルトとして使えるので、いちいち暗証番号などを入力する必要がないのがいいです。
Google Payのメリットを活かした使い方をしよう
Google Payは、おサイフケータイに比べると使える電子マネーやサービスは多くありませんが、Google PlayやGoogleアシスタントなどのGoogleサービスの支払いが簡単にできるほか、そのほかのネット決済にも便利です。
このようにGoogle Payには、ほかのスマホ決済サービスにはないメリットがあることから、それらを上手に活かして利用することで、さらにサービスを円滑に利用することにつながります。
また、Google Payだけでなく、おサイフケータイについてもっと知りたいという方は、おサイフケータイの5つのメリットをお読みください。