PASMOメリット・デメリット

PASMOのメリット~スイカではなくパスモを選ぶ理由とは?

PASMOのメリットって何?Suicaとの違いは?など、PASMOについての疑問を解決するために、ここではPASMOのメリットやデメリットについてご紹介。
さらに、なぜ人々はSuicaではなくあえてPASMOを選んだのか、その理由に迫ってみました。

PASMOのメリット~スイカではなくパスモを選ぶ理由とは?

PASMOとは?

PASMOとは、首都圏の大手私鉄を中心とした電車やバスで利用可能な交通系のICカードで、事前にチャージしておくことで電子マネーとしても使うことができます。

おおまかに一般的な大人用と小児用のPASMOに分けられ、大人用には、以下の4つの種類があります。

  • 無記名PASMO
  • 記名PASMO
  • PASMO定期券
  • 一体型PASMO

4種類のPASMO
画像引用:pasmo.co.jp

記名PASMOは紛失時には再発行が可能なのに対して、無記名PASMOの場合は再発行できません。一方で、PASMO定期券は定期券として利用する以外に、チャージしておくことにより定期券区間外で利用することができます。

また、一体型PASMOとは、PASMOとクレジットカードとの一体型になっているタイプで、通常のクレジットカードと同じように利用できるほか、事前のチャージがいらないオートチャージ機能が付いています。

PASMOの使い方

PASMOは電車やバス、コンビニで使う程度という方が多いようですが、そのほかにもいろいろなことに利用することができます。

PASMOの使い方には、主に次のようなものがあります。

PASMOにできること

  • 電車で使う
  • バスで使う
  • タクシーで使う
  • お店で使う
  • 自動販売機で使う
  • クレジットカードとして使う
  • 駅構内のコインロッカーで使う
  • 駐車場で使う
  • 改札で自動的にチャージする
  • 利用履歴を確認する
  • 音で残高や有効期間を知らせる

PASMOのメリット

まずは、PASMOには具体的にどのようなメリットがあるのか、ユーザーの意見を交えてご紹介します。

自動改札でタッチすれば電車に乗れるというだけでなく、PASMOを使うとさまざまなメリットがあるようです。

1.どこでも使える

PASMOは首都圏の大手私鉄を中心に導入されている交通系のカードですが、関東だけでなく北海道から九州までのエリアで相互利用ができるという特徴があります。

首都圏ではSuicaと同じエリアで利用できるので、特に不便を感じることはありません。(30代/女性/パート・アルバイト)

通勤で私鉄を利用することが多いのですが、関西旅行に行った際も現地でとても快適に使えました。(40代/女性/会社員)

現在は福岡に住んでいます。PASMOは長年使っていますし、どこでも利用できるので今後も使い続けます。(30代/女性/会社員)

首都圏だけでなく全国どこでも使えるのがPASMOのメリット

2.スムーズに買い物ができる

PASMOは電車やバスが利用できるほかに、電子マネーとしても使うことができます。清算の際に「PASMOで」と伝えてタッチするだけで、簡単に支払いが完了します。

買い物や自販機でも手軽に使えるので、急いでいる時や現金の持ち合わせがない時に重宝しています。(40代/女性/会社員)

改札でもコンビニでもタッチするだけなので、ムダな時間のロスがないのがPASMOを利用していて良かったことです。(30代/女性/主婦)

最近はありとあらゆるものに使用できるので、今では飲食店やパン屋での支払いで現金を出すのが面倒にすら感じます。(30代/男性/無職)

3.簡単にチャージできる

面倒なチャージは、前払い式のプリペイドカードの短所ともいえますが、PASMOでは自分に合ったチャージの方法を選ぶことが可能です。

PASMOはどこでもチャージできるので、コンビニで買い物する時に残り少なくなっていたら、チャージすることにしています。(20代/女性/会社員)

クレジットカードとの一体型にはオートチャージ機能が付いていますので、チャージ切れの心配がありません。(40代/女性/自営・フリーランス)

オートチャージの設定をしておくと、改札で自動的にチャージされるので、いちいちチャージに時間をかけなくて済みます。(20代/男性/公務員)

PASMOにチャージする場合、次の3つの方法から選ぶことができます。

1-現金でチャージ

駅の券売機やチャージ機のほかに、バスの車内やコンビニの店内でチャージすることができます。

2-オートチャージ

オートチャージ機能が付いた一体型のPASMOは、残額がオートチャージ実行判定金額以下になると、改札機にタッチした際に自動的にチャージされます。

3-クイックチャージ

オートチャージ機能が付いた一体型のPASMOは、券売機によってはクレジット決済でのチャージが可能です。

4.ポイントが貯まる・使える

PASMOを利用する際、Suicaのように直接ポイントが付加されるというサービスはありませんが、クレジットカード一体型のカードの中には、PASMOの利用によって貯まったポイントをPASMOにチャージすることが可能です。

私は東急カードを利用していますが、電車やバスのほかに、東急百貨店でカードを使うとポイントが貯まるので、日々の交通費の足しにしています。(40代/女性/自営・フリーランス)

クレジットカードとの一体型を使用しているので、駅構内での買い物にポイントが付くし、休日に学校に行く際は多めに乗車ポイントが入るのでお得です。(10代/男性/学生)

私が使っているANA To Me Cardは、マイルとメトロポイントが交換できるので、PASMOとしてだけでなくANAマイラーには欠かせないカードです。(40代/女性/会社員

東京メトロのANA To Me Card(ソラチカカード)は、マイルとメトロポイントの相互交換が可能なことから、日頃から私鉄を頻繁に利用し、さらに、旅行や出張で飛行機に乗ることが多いという方におすすめです。

東京メトロのANA To Me Card(ソラチカカード)

メトロポイントとは?

東京メトロが提供するポイントサービスで、東京メトロの乗車ポイントのほか、PASMO電子マネーやTo Me Cardの利用に応じて貯まったポイントをPASMOにチャージすることができます。

5.その他の便利なメリット

PASMOは電車や買い物で便利なカードではありますが、それ以外にも、一般路線バスや空港連絡バスでの利用などに便利です。

バスに乗れば乗るほどポイントが貯まる「バス特」というサービスがおすすめです。貯まったポイントはバス料金として使用できるので、現金で支払うよりもお得です。(30代/女性/会社員)

PASMO定期券を利用しているのですが、私が利用しているバス会社には、定期区間と同じ180円区間なら定期区間外でも無料になるサービスがあり、大変重宝しています。(40代/男性/会社員)

Suicaは利用履歴を一度印字すると履歴がクリアされますが、PASMOは複数回印字できるので、経費の精算のために印字したものを紛失した際に助かります。(50代/女性/自営業)

PASMOのメリット「バス特」

PASMOのデメリット

続いてご紹介するのが、PASMOのデメリットについてです。ユーザーは、「Suicaのような便利な機能がない」「使っていてお得感がない」ということに不便さを感じるようです。

やはり、モバイル版のPASMOがないことが唯一の欠点だと思います。いちいちカードを持ち歩かなくてはいけないので不便です。(10代/男性/学生)

PASMOのデメリットは、Apple Payに対応していないことにつきます。この機能があればiPhoneで全てが完結するので、できれば実現してほしいです。(20代/男性/学生)

PASMOメインの改札でもSuicaが使えてしまうので、あえてPASMOを持つメリットがなく、SuicaとPASMOを使い分けること自体不便です。(20代/男性/公務員)

さらに、PASMO愛が強すぎるゆえか、はたまたPASMOへの期待の表れなのか、中には、次のようなJRのサービスすらもPASMOに求めている方がいらっしゃいます。

SuicaにできてPASMOにできないのがJRのエクスプレス予約です。当たり前と言えば当たり前ですが、これができたら本当に便利なんですけど。(40代/男性/団体職員)

PASMOの不便な点は、JRの駅で定期券の購入や更新ができないことです。どの会社の駅でも対応できれば、より便利に使えると思います。(30代/女性/会社員)

一時的にJRの定期が必要になった時、普段使用しているPASMOに設定することが出来ないので不便です。(50代/女性/自営・フリーランス)

利用者に聞いた!PASMOを使う理由は?

首都圏の交通系ICカードのトップの座に君臨している「Suica」というカードがあるにもかかわらず、あえてPASMOを利用しているのにはどんな理由があるのでしょう?PASMOユーザーの皆さんに、その訳を聞いてみました。

理由1-私鉄を利用しているから

PASMOのみを利用している方で圧倒的に多かったのが、「私鉄沿線に住んでいる」「私鉄メインで生活している」という方です。私鉄のみかJRとの併用のため、Suicaを利用するという選択肢はないようです。

東急線沿線に住んでいるためPASMOを利用しています。私鉄では定期券=PASMOなので、必然的にPASMOになります。(30代/女性/会社員)

通勤の際、地上には一切出ず地下鉄だけ利用しているため、長年PASMOを愛用しています。(30代/男性/会社員)

私は、私鉄→JR→私鉄という経路で通勤しているため、PASMOに統一して使っています。(40代/男性/団体職員)

PASMOを使う理由は私鉄をメインで使うから

理由2-PASMOを利用したい理由があるから

次にご紹介するのは、PASMOとSuicaなどのほかの交通系ICカードと使い分けているという方です。なぜ、PASMOユーザーは複数のカードを利用しているのでしょう。

最寄り駅が発行しているという理由と、もう一つデザインが好きだからという理由からPASMOメインで使っています。(20代/男性/学生)

私はバスとJRを乗り継いで通勤しているため、バスではPASMO定期がマストですが、電車ではやはりSuicaの方が利便性が高いです。(40代/男性/会社員)

東京の地下鉄沿線に住んでいたので、PASMOを作りました。現在は都外に引っ越したため、住んでいる地域に特化したカードと使い分けていますが、愛着があるのでこれからも使い続けたいです。(30代/女性/会社員)

理由3-カードを複数持ちたくないから

ところが、中にはこんな方もいらっしゃいます。

以前まではPASMOとSuicaと両方を使っていたのですが、使い分けるのが面倒くさいので、PASMOだけにしました。(20代/女性/自営業)

Suicaの使い方が知りたい!おすすめの7つの便利な利用法
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PASMOのメリットを賢く利用しよう

今や、PASMOは首都圏だけでなく全国規模で使えるカードとなりました。電車やバスから買い物まで、さまざまなシーンで利用が可能なため、便利なメリットを知らないと、逆に損をしてしまう可能性があります。

PASMOを賢く利用して得をするためにも、PASMOにどんなメリットがあるのか、しっかりとおさらいしておきましょう。