クレジットカードを使いすぎるとどうなる?
クレジットカードがあれば現金を持ち歩く必要がなく、さらに使えば使うほどポイントが貯まるため、最近は支払いのほとんどをクレジットカードで済ませているという人が増えています。
しかし、いくら便利だからといって使いすぎてしまうと、あっという間に限度額を超えてしまうだけでなく、支払いができないとカードが利用停止になってしまう可能性があります。
最悪の場合、遅延損害金と呼ばれる罰金の支払いを求められるため、クレジットカードをつい使いすぎてしまうという人は、普段から使いすぎを防止するために何らかの対策を講じておくことが大切です。
クレジットカードの使いすぎを防ぐ6つの方法
クレジットカードを使いすぎないためには、クレジットカードを使わないのが一番ですが、なかなかそうはいかないという人には、次のような6つの方法が有効です。
クレジットカードを使いすぎないコツ
- 利用限度額を低く設定する
- 分割払いやリボ払いは避ける
- 毎月きちんと明細をチェックする
- カードの枚数を減らす
- カードを持ち歩かないようにする
- プリペイドカードやデビットカードを利用する
クレジットカードの利用限度額の変更は、各社、電話やインターネット等で簡単に引き下げることができます。また、分割払いやリボ払いは、一度に支払う金額が少ないため気軽に利用しがちですが、無駄に手数料がかかってしまうので、あまりお得とはいえません。
プリペイドカードはチャージしている金額しか使えないほか、デビットカードは預金残高に利用が限定されているため、ついクレジットカードを使いすぎてしまうという方は、クレジットカードとの併用がおすすめです。
クレジットカードの失敗談10選!私の使いすぎ防止策
クレジットカードを持っている人なら、誰もが一度は使いすぎてしまった経験はあるはず。ここで紹介するみなさんも、ご多分にもれずクレジットカードで失敗した経験者です。
具体的にどんな理由でクレジットカードを使いすぎてしまったのでしょう。また、使いすぎを防ぐためにどのような対策を行っているのか、10人の失敗談を参考にして、クレジットカードの使いすぎを予防しましょう。
1.酔っぱらって使いすぎた
まさおさん
20代
男性
会社員
東京都
私はポイント目当てで、とにかくクレジットカードが使えるお店では全てクレジットカードで支払っています。そんなカード払いが習慣化している私の失敗談は、居酒屋での支払いです。
私には、お酒を飲むと気が大きくなって、人にご馳走しまくるという癖があります。おかげで、月末のクレジットカードの請求を見て、青くなった経験が何度かあります。
そのため、お酒を飲んだ時は絶対にクレジットカードを使わないというルールを自分に課しています。今までに一度もこのルールを破ったことはないのですが、もしこのルールを破るようなことがあれば、一ヶ月間は禁酒しようと思っています。
2.夫婦で家族カードを使いすぎた
くぼたさん
30代
男性
会社員
広島県
普段から現金を持ち歩かないため、日用品の買い物からコンビニ、外食など常にどんな買い物にもクレジットカードを使います。私がクレジットカードを使いすぎてしまったのは、ちょうど引越しが終わって少し落ち着いたときです。
妻は妻で家具を購入、それを知らない私は私で家電製品を購入してしまいました。我が家では、夫婦で家族カードを使っているため、購入月が重なったおかげでウン十万の出費となりました。
このままでは、同じことを繰り返してしまうと思い、大きな買い物をする際はお互いに相談するようにし、実際に購入する際はラインやメールで連絡するなど、夫婦のコミュニケーションを増やすことで購入時期が重ならないように対策することにしました。
3.夫の使いすぎのとばっちりを受けた
祐実さん
20代
女性
主婦
大阪府
我が家では、外食代や高速道路の料金ほかに、イオンのネットスーパーや楽天などの通販の支払いにクレジットカードを利用しています。
1枚のカードを夫婦で兼用しているのですが、以前、主人がクレジットカードを使い過ぎてしまったおかげで、突然レジの支払いができなくなり、数日間利用停止になるという大変な目に遭いました。
それからは、クレジットカードの使い過ぎを防ぐために、次の3つの点に気をつけています。
・カードは日にちを決めて利用する
・衝動買いの禁止
・休日の外出の際は持ち歩かない
クレジットカードを使い過ぎてしまった場合は、明細書をよく見てチェックして、省けるものは省くことを意識するようにしています。
4.出費が重なって使いすぎた
コウコさん
40代
女性
パート・アルバイト
愛知県
私がクレジットカードを使いすぎてしまったのは、楽天トラベルの旅行にカードで40万円程一括払いして、さらにエアコンが壊れて15万円ぐらいの出費があった月です。
限度額を最小の50万円にしていたので、当然、エアコンの支払いの際に上限を超えてしまいました。そのこともあり、現在は、普段の買い物での使いすぎを防ぐために、クレジットカードではなくチャージして使うプリペイド型の楽天Edyを使用しています。
さらに、クレジットカードの使いすぎ対策として、別の通帳に予備費という名目のお金を用意しておき、すぐにクレジット用の支払い口座に入れられるようにしています。
5.歯止めが効かなくなって使いすぎた
あつこさん
30代
女性
パート・アルバイト
高知県
洋服を買う際、どっちの色にしようか迷った時は両方買ったり、贅沢かなと思うようなスイーツをお取り寄せしたり、会社員で安定した収入があったため、あまり気にせずクレジットカードを使っていました。
ところが、病気で会社を辞めることになり、不安によるストレスからついカードを使いすぎた上、リボ払いという暴挙に出てしまったのです。結果、退職後の今も毎月6千円を払い続けるハメに。手数料もかかるので、なかなか元金が減らず困っています。
最近は使いすぎを防ぐために、気に入った商品は一旦お気に入りに入れることで、頭を冷やして考える時間を取り、どうしても欲しければ買うようにしています。さらに、「○○円以上で送料無料」という言葉には騙されないように気をつけています。
6.家族サービスをして使いすぎた
けえこさん
20代
女性
会社員
神奈川県
コンビニのATMでお金を下ろすと手数料がかかるので、できるだけ現金を使わずにカードを使っているのですが、父の定年退職の記念に家族旅行をした際に、ほとんどの費用をカードで支払って相当な額になってしまいました。
公共料金の引き落としや携帯電話の料金もカードで落としているので、さすがにまずいと思い、翌月から自粛するようにしました。
私が気を付けていることは、こまめにスマホのアプリで使用金額をチェックすることです。さらに、使いすぎてしまった時は、貯まっているポイントを利用して買い物をします。最悪、カードが使えない場合は買わないという手もあります。
7.ネットショッピングで使いすぎた
みみこさん
50代
女性
主婦
岩手県
私は趣味の読書で、読みたい本を次々と購入したところ、気がついたらクレジットカードで支払う予算をオーバーしていたことがあります。
以前は正価で新本を購入していたのですが、新本は買わずに中古本を買うことにしています。また、ネットショップで購入する際は、気になった本をすぐに買わず、しばらくカートかお気に入りに入れておいて、よく考えてから購入するようにしています。
本は新しいほど高く売れるので、買って読んでみたもののあまり面白くない本は、できるだけ早く買取専門店に持ち込むようにしています。
8.身内の急病で使いすぎた
のりさん
40代
女性
パート・アルバイト
神奈川県
身内の急な入院があり、退院時に入院費の清算をカードで行なった際、カードの利用限度額ギリギリになり、かなり焦りました。入院費は予想以上に高額で、しかも、分割払いができなかったので、治療費、ベッド代、診断書代などを一括払いしました。
今回のことで、クレジットカードではカバーできないケースを考慮しておく必要性を実感し、入院給付金が支給される医療保険への加入を検討中です。
また、クレジットカードを使用した月は、利用した合計を把握することで使いすぎを防ぐようにしています。これまで何となく使っていたところがあったので、詳細を把握しておくことで限度額ギリギリになる前に対策できます。
クレジットカードのメリット・デメリットを理解しよう
クレジットカードは、使いすぎてしまうというデメリットがある一方で、利用するたびにポイントが貯まるというメリットがあります。
そのため、水道代や電気代などの光熱費のほか、携帯電話の利用料金のような、毎月支払う金額が決まっている固定費の支払いに利用すると、使いすぎることなくお得にポイントを貯めることができます。
クレジットカードのポイントを上手に貯める方法が知りたいという方は、こちらの「クレジットカードのポイントの貯め方」をご覧ください。
それでは、最後に「クレジットカードの使いすぎを防ぐ6つの方法」をおさらいしましょう。