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電力会社の変更は得?電力自由化による新電力の選び方

新電力に切り替えた人はどれくらいいるの?

経済産業省が電力小売自由化の1年後に行った調査によると、電力自由化の認知度は9割以上なの対して、新電力に変更した割合は1割程度でした。

広く知られている割には、新電力にスイッチしたという人はあまり多くないようですが、なぜ、人々は電力会社のスイッチに躊躇しているのでしょう。

変更しない理由には、次のようなものがあります。

電力会社を変更しない理由ベスト5

  • メリットがよく分からないから
  • 何となく変更することに不安を感じるから
  • 今までの電力会社の方がいいから
  • 電力の安定供給に不安があるから
  • 変更手続きが面倒だから

参考元:経済産業省「電力小売自由化に関する消費者選択行動アンケート」

確かに、メリットも分からないまま電力会社を変更して、後悔したくはないものですが、いいか悪いかは変更してみないと分からないのも事実です。

そこで気になるのが、新電力へのスイッチ後の満足度ではないでしょうか。次に、どれくらいの人が、電力会社を変更したことを満足しているのかを見ていきましょう。

半数以上が電力会社を変更して良かったと感じている


参考元:資源エネルギー庁「電力小売全面自由化で、何が変わったのか?」

電力自由化後に資源エネルギー庁が切り替え者に行ったアンケートでは、「非常に満足」「やや満足」を合わせると6割以上の人が、電力会社を変更したことに満足していることが分かります。

さらに、新電力にスイッチしたことで電気代が安くなり、「他のことに使えるお金が増えた」というメリットのほか、「節電意識が高まった」という気持ちの変化を感じている人も多いようです。

電力小売を行う業種はさまざま

電力小売自由化によって、これまで各地域に一社の電力会社に限られていた電気の小売りに、さまざまな業種が参入したことで、私たちの選択肢は大きく広がりました。

電力自由化により、主に次のような業種が電力小売りに新規参入しています。

新電力の主な業種

  • 都市ガスやLPガスの販売会社
  • 再生エネルギー・地域新電力
  • 流通・サービス
  • 通信会社
  • 石油・ガソリン

小売電気事業者が最も増えたエリアは東京電力管内で、次に関西電力、中部電力管内へと続きます。特に、東京電力管内では、地域電力会社が越境販売に参入したため、さらに選択肢が広がったのです。

何を基準に電力会社を選ぶべきか?

電力会社の変更で、もっとも悩ましいのが「どの会社にしたらいいのか?」ということではないでしょうか。たくさんある電力会社の中から、一社を選ぶことは簡単ではありません。

そこで、電力会社選びで重要となるのが、「何を一番に優先させるのか」ということです。次のうち、電力会社を選ぶ上で、ご自身が重要だと感じるのはどのポイントかじっくり考えてみましょう。

電力会社の選び方のポイント

  • 現在よりも料金が安くなる
  • 手続きが楽にできる
  • セット割がある
  • ポイントが貯まる
  • 環境にやさしい
  • 地域貢献できる

新電力へのスイッチは気になるけど、「よく分からない」「決めかねている」という人が多いことから、その疑問を解決すべく、次に、実際に新電力にスイッチしたという人の声を聞いてみました。

皆さんは、どのように電力会社を選び、どんなことを得したと感じたのでしょう。はじめに紹介するのが、「安さ」を一番に考えて比較サイトを利用したという人の声です。

1.比較サイトで選んだ会社にスイッチした人の声

年間で1万円ちょっと安くなりました

はりねずみさん

27歳

電力自由化ということで、今までものすごく電気代を払っていたので、少しでも安くなるならと思い、電力会社を変えました。

様々な会社で電力自由化のCM広告があって、選ぶのに悩みましたが、比較サイトですぐ出てくる大手の会社の中から、一番安くて良さそうな会社を見つけ、直接連絡をして話を聞きました。

結果としては、驚くほどは実際に安くなっていませんが、年間で1万円ちょっと安くなりました。家族が増えたので、それほど変わらなかったのかなぁと思いましたが、安くなったことは事実なので、変更して良かったです。

私の周りは意外と、電力会社を変更した人いないのですが、きっと、最初の契約とか色々面倒くさいと思っているのでしょうね。

節電することなく一年で9000円も安く

fmyuさん

30歳

電力会社を変えようと思ったきっかけは、家計を見直したかったからです。毎月必ずかかる電気代をなるべく安くできないかと思い、調べはじめました。

私が、電力会社を検討する際に活用したのは、ネットの比較サイトです。一度にいろんな会社の電気料金が比較できるので、とても役に立ちました。

電力会社を決めた基準はもちろん電気代で、とにかく、できるだけ安くなりそうな会社をいくつかピックアップし、検討を重ねました。

電力会社を変更して1年ほど経ちますが、年間9000円ほど安くなりました。特に、節約しようとしたわけではないのに、電気代が安くなったので正直驚きました。

意外とこれだけ支出を減らそうと思っても難しいこともあるので、電力会社を変えただけで電気代の負担が減ったのは、ありがたかったです。

年間1万円ほどお安くなるというのは、耳寄りですよね。比較サイトは、一度にたくさんの電力会社の料金の比較ができる一方で、サイトによって情報が異なる場合があるので、シミュレーションの正確性が高いサイトを選ぶことが重要です。
それでは、次はガスと電気のセット割を利用した人の声です。

2.ガス会社にスイッチした人の声

ガス代と合わせて月3千円もお得に

ボケちゃんさん

57歳

電力自由化について聞いた時、少しでも電気代が安くなるなら電力会社を変えようと思っていました。私が電力会社を変えるにあたって、参考にしたのはテレビの報道です。

あるテレビ番組が、いくつかの電力会社の電気代を比較していた中で、一番安かった東京ガスに変更することにしました。

もともと東京ガスを使用していたこともあり、面倒な手続きもなく、ネットでスムーズに変更することができたのと、電気代の支払いが、これまでのガス料金と同じ口座から引き落としになりました。

電力会社を変更してからは、変更前に比べると、電気代とガス代を合わせた料金が1ヶ月で3000円くらい安くなりました。家計に優しいので、電力会社を変更して良かったと思います。

友人で、電力会社を変更した人は今のところ1人もいません。電力自由化になり、せっかく電気代が安くなるチャンスを逃すのはもったいないと思います。

年間の電気代が7000~8500円も違います

ボッさんさん

38歳

夫婦二人世帯で、首都圏の持ち家マンションに住んでいます。電力自由化は早い段階から興味はありましたが、具体的に変えようと思ったきっかけはマンションの購入でした。

これまでの電力会社には何の不満もありませんでしたが、住宅ローンを組んだ際に、保険や通信費、光熱費などの、生活費全体を見直す必要があったからです。

住んでいる地域の新電力会社をネットの比較サイトでいくつかピックアップし、これまでの電力会社と各社のHPをさらに比較しました。

私が電力会社を絞る基準に置いたのは、「自前で発電施設を持っているか」ということと「現在の自分の生活スタイルと合うか」ということです。

特に、ガスやインターネット回線とのセット割と、自分が持つ共通ポイントの利用が可能かどうかを重視し、その結果トータルで条件がマッチしたのが東京ガスでした。

年間の電気代は7000~8500円ほど安くなりました。さらに、電力会社を変えたことにより、請求表が電気とガスで1枚になり、光熱費の把握が楽になりました。

また、メインで貯めて使っている共通ポイントもたまりやすくなったので、ネットで米を購入するなど、生活費の足しにもなっています。

ガス会社へのスイッチは、セット割によって電気代が安くなるだけでなく、ガス代と一緒に引き落とされるので、光熱費の管理がしやすくなるというメリットがあるようです。
さらに、次に通信費と電気代のセット割を選んだ人の声をご紹介します。

4.インターネットプロバイダにスイッチした人の声

ひと月で1000円も下がりました

さくらさん

20代後半

電力会社を変えようと思ったきっかけは友人からの勧めです。友人が電力会社で働いていたこともあり、電力自由化に伴いその会社への変更を検討しました。

新しい電力会社は、ネット回線や電話回線とのセット割を行っている会社だったので、まとめて契約するのが一番いいかなと思ってその会社に決めたのです。

電気代に関しては、当初どこの会社に変更しても少しだけ安くなるくらいで大差がないと言われていましたが、実際はひと月あたり1000円ほど安くなりました。

元々は電力会社を変更するつもりはありませんでしたが、電気代が思っていたよりも安くなったので変えてよかったです。また、電気代が安くなった以外、特に不便を感じることもありません。

月々700円の割引が受けられます

あおいさん

30代前半

電力自由化のニュースがテレビで報道されるようになり、競争が激しくなれば電気料金が安くなるだろうと思い、電力会社を変えようと思いました。

そう思っているところに、インターネット契約をしているプロバイダ会社から、切り替えるとお得になるというセールスが来たため、話を聞いてみることにしました。

その際、ネットとまとめると電気代が割引になることを知りました。手続きもその場で終わり、工事の必要がないことあってその会社に決めました。

他の電力会社も検討してもよかったのですが、たくさん会社がありすぎて、分かりにくかったので選ぶことができませんでした。

変更後、ネットのまとめ割引で確かに月々700円ほど安くなりました。料金の詳細が、いつでもネットで確認できる点が便利なのが良かったです。

通信会社へのスイッチは、スマホ料金と電気代のセット割や、テレビやネットと電気代のセット割など、ライフスタイルに合わせられる選択肢が多いというメリットがあるようです。

それでは、最後にご紹介するのが、加入している生協(コープ)の電力会社を選んだという方の感想です。

5.コープでんきにスイッチした人の声

安さよりも安心感が得られました

かちかちさん

39歳

電力自由化のニュースは以前から興味を持って見ていました。やはり、少しでも電気代を安くしたいと思っていたのが乗り換えた理由です。

ネット検索で数社の電気代を調べましたが、どこも似たような感じでしたが、実際どれくらい安くなるのかシュミレーションできるサイトもあったので参考にしました。

電気の使用となると生活に欠かせないものなので、やはり大きな会社で信頼感のあるところでないと安心して契約できないと思っていました。

最終的には食材の宅配を頼んでいる生協と契約したのですが、決め手になったのはいつも顔を合わせている配達員さんが丁寧に説明してくれた事です。

我が家は4人家族で、もともと電気代が高額というわけではなかったので、毎月の変化が目に見えてわかるという感じではないのですが、おそらく月々数百円は安くなっているのかなと思います。

電気代が安くなったのはもちろんうれしいですが、私が契約した電力会社は自然エネルギーで発電した電気を売っているので、気持ち的にも変えて良かったと思えています。

コープでんきは、利用することによってコープのポイントが貯まるほか、エコな発電に取り組んでいることから、環境意識の高い人にはおすすめかもしれません。

電力会社の切り替えはデメリットも考慮して

電力会社を変更することによって、電気代が安くなるという話題ばかりが先行していますが、条件によっては電気料金が高くなるという、デメリットについて考慮しておかなければなりません。

特に、電気の使用量が少ない家庭やオール電化の家庭は、前の会社よりも電気代が安くならない可能性があります。そのため、事前に料金プランについてしっかり確認して、どちらがお得か検討することが大切です。

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