PayPalとは?
PayPalとは、アメリカをはじめとする海外で2億人以上に利用されている、クレジットカードによる送金や入金を行うオンライン決済サービスです。
創業者は、あのアメリカの自動車会社テスラのCEOイーロン・マスクであることでも知られています。
PayPalは決済が簡単なことが一番の特徴で、アカウントにデビットかクレジットカード情報と送付先住所を登録しておくと、あとは決済の際にメールアドレスとパスワードを入力してログインして、配送先と金額を確認するだけで支払いが完了します。
特に、PayPalは次のような方におすすめです。
- 海外のオンラインショップをよく利用する
- 相手にクレジットカード情報を知られたくない
- 決済のたびにカード情報を入力するのが面倒
- 商品の購入だけでなく販売もしたい
- 何かトラブルがあった時に仲介してほしい
PayPalのメリット・デメリット
PayPalは、世界中で利用されている人気のサービスですが、なぜそれほど多くの人に利用されているのでしょう。それには、次のようなメリットが関係しているのかもしれません。
PayPalのメリットとは?
- 海外で利用しやすい
- カード情報が外部に漏れない
- 買い手が手厚く保護されている
- 年会費や国内の決済手数料が無料
- 入金が早い
- 個人間で取引ができる
このようにPayPalには便利なメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。次に、PayPalの代表的なデメリットをご紹介します。
PayPalのデメリットとは?
- 分割決済ができない
- 売り手への保護が薄い
- 国内であまり知られていない
- これといってお得なサービスがない
- 為替手数料が高額になる
- フィッシングメールが多い
これは先日、プアリッチ編集部に届いたフィッシングメールです。
利用者に聞いた!PayPalの利点と弱点
次に、実際に利用しているPayPalユーザーが感じているメリットとデメリットを見ていきます。具体的にPayPalのどのようなことについて、「これは便利!」とか「なんて不便なの!」と感じているのでしょう。
PayPalの便利なところ
PayPalのメリットといえば、やはり海外で多くの人に使われていることですが、具体的には使ってみて、利用者は次のようなことに便利さを感じています。
1-使い方が簡単
私は買い物ではなく、海外の動画サイトでサッカーやバレーボールの試合を見るために、PayPalに登録しました。
初めてということもあり恐々登録しましたが、私のように海外のサイトでの支払いに不慣れでも、相手側がPayPalに対応していれば簡単に手続きできるところがメリットだと思います。(40代 / 女性 / パート・アルバイト)
私は現在アメリカで、日本のクラウドソーシングサイトの仕事を受けているのですが、毎月の報酬が低額のため、日本の銀行口座に報酬を振り込んでもらってから、アメリカの銀行口座に送金すると手数料が高くついてしまうため、PayPalを利用しています。
PayPalは相手の銀行口座など個人情報がなくても、Eメールアドレスが分かれば簡単に送受金ができるので、かなり重宝しています。(30代 / 女性 / 主婦)
2-クレジットカード番号が不要
海外で個人売買を利用する際、ほとんどの場合がPayPalによる支払いができます。PayPalのメリットは、自分のクレジットカード番号を相手に直接知られることがないので、セキュリティの面では非常に安心なところです。
また、取引がうまくいかなかったり、詐欺の疑いがある場合、PayPalに連絡して取引をキャンセルすれば、きちんと返金されるので安心感があります。(30代 / 女性 / 主婦)
PayPalは、クレジットカードに比べて認知度が低い感じがありますが、メールアドレスとパスワードを入力するだけで利用できるので、安全度が高く、簡単なシステムだと思います。
クレジットカード決済のようにCVC/CVVコード等を入力する手間が要らず、情報が盗まれる危険性も低いです。万一被害に遭っても、手厚く保証してくれるので、アカウントを持っておいて損はないかと思います。(30代 / 男性 / 自営業)
3-個人の取引に利用できる
海外在住の友人が自主制作のCDを出すことになり、ホームページからPayPalで支払って購入しました。このように、日本で扱っていない商品を個人的に購入できることが、PayPalのメリットではないかと思います。
海外で販売されているCDは、仲介業者を介して購入すると手数料を取られるため、PayPalで支払って直接購入できるのは便利だと思いました。(50代 / 女性 / パート・アルバイト)
eBayで中古カメラ用品の販売をきっかけに、PayPalを使いはじめました。現在は、eBayでの海外に向けた物品販売を行っていますが、PayPalのメリットはズバリ海外との取引のしやすさにあります。
PayPalは今や世界中で通用するブランドになっているので、PayPalを使うことで各国のバイヤーに自分が販売した商品を買ってもらい、収益を上げることができています。(30代 / 男性 / 自営業)
4-補償が手厚い
私は主に海外サイトでのサプリの購入や、eBayで落札した商品の支払いにPayPalを利用しています。PayPalは、簡単に海外に送金することができるのは勿論ですが、一番のメリットは保証だと思います。
購入した商品が届かなかったり、違う物が届いたりした場合、店側よりもPayPal側にクレームを出した方が迅速に対応してくれて、返金などの対応もしてもらえました。(40代 / 男性 / 会社員)
5-年会費や登録料が無料
私は海外サイトのサービスを利用する際や寄付をする際にPayPalを利用します。そのほかに、Vプリカというネット専用Visaカードを使っていますが、Vプリカが維持費や手数料が取られるのに対して、PayPalは年間費・新規登録料が一切ないのが魅力です。
また、トラブルが起きた時に保証があるので、商品が届かなかったり不良品で返品が受け付けられなかったりした時は、申請することをおすすめします。(30代 / 男性 / 会社員)
私はフランスに住んでいますが、ユーロなどの同通貨のユーザー間での送金や受け取りに手数料がかからないだけでなく、外貨取引の場合も、支払い時の為替レートで換算されるので、後で銀行口座から引き落とされる際に追加手数料がかかりません。
以前に比べて、最近は支払方法にPayPalが選択できるサイトが増えたように感じています。簡単に決済できる上に、支払いがほぼ瞬時に完了するのが、便利だと思います。(50代 / 男性 / 公務員)
6-海外での知名度が高い
アメリカのサイトで商品を購入するために、PayPalを利用しはじめました。今ではアメリカのみならず、イギリスや中国などの様々な国のサイトでの購入の際に使っています。
PayPalは手数料がかからないのと、決済が早いので大変便利なのですが、日本語のサイトが分かりにくく、周りに利用している友人がいないので、使っていて不安になることがよくあります。
(30代 / 男性 / 会社員)
海外旅行した際、バスの予約の支払いがクレジットカードかPayPalだったのですが、日本で発行したクレジットカードが使えなかったため、PayPalを登録して使ったのが最初です。
今でも海外のネットショッピングの決済には、日本のクレジットカードは全く使えませんが、PayPalなら、海外でクレジットカードを意識せずに支払いができるところがよいです。最近も、海外のクラウドファンディングに活用しました。(50代 / 男性 / 自営業)
PayPalの不便なところ
PayPalは誰でも簡単に使うことができるというメリットがある一方で、実際に使ってみないと分からない、次のような不便さがあるようです。
1-使い勝手が悪い
- 強いて言うなら引き落としがいつなのか分かりにくい事です。(50代 / 女性 / パート・アルバイト)
- 分割払いができないことを不便に感じている人は多いのではないでしょうか。(30代 / 男性 / 自営業)
- パスワードを忘れてしまった時は不便だと感じました。携帯電話番号によるSMS認証ができず、解決するためにアカウントを新しく作成しました。(50代 / 男性 / 自営業)
2-セキュリティ面に不安を感じる
- 世界的にPayPalを装ったフィッシングメールが多いようです。数ヶ月に1回はパスワードを変更するなどして、アカウントのパスワードを慎重に管理しています。(40代 / 男性 / 会社員)
- PayPalで使ったクレジットカード番号が漏洩したことがあります。真相は分かりませんが、それ以来、メインのクレジットカードを利用しないことにしています。(50代 / 男性 / 自営業)
3-サービスに不満を感じた
- PayPalを利用しても、クレジットカードのようなポイントが付かないので、もう少しサービスが充実されるといいと思います。(40代 / 女性 / 主婦)
- 以前、突然アカウントを制限されて何もできなくなり、本当に困りました。何か問題が起きた場合、自力で解決するしかないと感じました。(30代 / 男性 / 会社員)
4-為替手数料が高い
- 海外の決済だから当たり前ですが、為替手数料はクレジットカードに比べてかなり高いです。(30代 / 女性 / 主婦)
- 円建て決済時の手数料が高額なためドル建て決済にしていますが、ドル建ての場合は、急激な円安になると手数料が高額になる可能性があります。(40代 / 男性 / 会社員)
- 5万円以下の引き出しに250円も手数料がかかるので、単価の低いものを売る場合は、資金を引き出すために他の商品が売れるのを待たなければいけない時があります。(30代 / 男性 / 自営業)
5-国内での知名度が低い
- 使えるサイトが少ないことです。海外だとメジャーですが、国内ではまだまだ微妙な感じなので、今のところPayPalへの一本化は難しいと感じています。(30代 / 男性 / 会社員)
- 国内では銀行や大手のクレジットカード決済がメインなので、日本人に馴染みにくいのがPayPalの一番のデメリットだと思います。(30代 / 男性 / 会社員)
- 私のようなネットの世界に疎い人間にとっては、「PayPalって何ぞや?」という状態になります。(40代 / 女性 / パート・アルバイト)
PayPalはメリットとデメリットを理解して利用しよう
PayPalは上手に使うととても便利なサービスですが、メリットだけでなくデメリットをしっかり知っておくことで、より賢く利用することができます。
特に、セキュリティ面でいくら安全だと言われていても、フィッシングメールに正しく対処して、クレジットカードやデビットカードの番号、メールアドレス、パスワードなどの重要な個人情報を自分自身で守ることが大切です。
フィッシングメールへの対処方法については、PayPalの不審なメールの対処方法で確認することができます。